INDEX
プロローグ
7月16日:第15ステージ レザ・スュル・レズ〜サン・ラリ・スーラン 205.5km [前編]
7月16日:第15ステージ レザ・スュル・レズ〜サン・ラリ・スーラン 205.5km [後編]
7月17日:休息日 ポー [前編]
7月17日:休息日 ポー [後編]
7月18日:第16ステージ ムレンクス〜ポー 180.5km [前編]
7月18日:第16ステージ ムレンクス〜ポー 180.5km [後編] 
7月20日:第17ステージ ポー〜レべル 239.5km [前編] 
7月20日:第17ステージ ポー〜レべル 239.5km [中編] NEW
番外編1:クイックステップのチームバス&トラックがあら素敵〜の巻
番外編2:魅惑のサコッシュ美術館の巻








7月20日:第17ステージ ポー〜レべル 239.5km [中編]

 これまでの観戦記の中で、気温や天気に触れたことはあまりなかったような気がします。フランスの夏は確かに気温は高いですが、日本のように湿度が高くないので、暑くても全く不快ではないのです。おまけに、毎日ほとんど晴れていて雨の心配もなし。人は、不快なことは覚えていても、快適だったことはあまり覚えてません。そういうわけで、ほぼ毎日快適な気候の中で過ごしていたので天候の記憶が無いのです。しかし、このステージはとにかく暑くて辛い思いをしたのでよく覚えています。さえぎる屋根も無い中、選手達がゴールするまで延々5時間。私達はひたすら待たなければなりませんでした。そろそろ旅の疲れもたまってきて、当初の興奮も収まってきた折にこの炎天下待ち。油断すると、連れとの会話も殺伐としてしまい、少々危険な情況になりつつあります。この微妙に不機嫌でかつ暇な時間を、私達は写真をとって紛らわしました。このためこの日の写真はとにかく数が多い。そこで、このダラダラで不機嫌な時間を共有すべく、今回は、そのとき取った写真を、時間を追って順番に紹介していくことにします。

12:27
ゴール地点近くで寝転んでいた犬。この炎天下で地元の犬もぐったりです。

13:21
陣取った場所のすぐそばには、ツールのグッズショップがありました。このときはダンナが買い物に出ていてずっと帰ってこなかったため、場所を離れられない私は指をくわえてみているだけでありました。

13:27
が、待つ身にも幸運が。通りかかったこの素敵なおじ様は、アイルランドのかつての名選手、シーン・ケリーであります。例によって私は、ファンがサインをもらっているのを見るまで気が付きませんでしたが。このように引退した名選手が現れるのも、ゴール地点のおいしいところです。

13:58
ブルーのシートでささやかな陣取り宣言をしている現場です。陣地の番人は、やっと帰ってきたMYダンナ。まだこのときはそんなに混んでいないので、左右のスペースに余裕があります。もう少し経つと、柵が見えないほど人がびっちり並ぶようになり、変わりばんこにこの場所を離れることすらできなくなるのでした。

14:00
観客のおばあちゃんから声をかけられて、サインに応じるTVスタッフらしい人。そろそろTV実況がスタンバイし始めるらしく、コース内を人が行き来するようになります。

14:20
今はコース内に誰もいません。ゴールは遥かかなた、表彰台もけっこう離れてるのがわかります。右側に写っているサングラスの人は、私達の隣に陣取った地元のファンの人。一人で自転車でやってきたらしく、自転車1台分の幅を独り占めしていたのでちと迷惑でした。

14:20
TVカメラにアルミマットをかぶせて日差しから機材を守っています。とにかくこの日は日差しは強いわ暑いわで大変だったのです。

14:21
セグウェイ登場。コースの中には、ときどき、こんな風にグッズを配る人がやってきて、沿道で待ってる観客のよい気晴らしになってくれます。このおねえちゃんは、前のカゴに入ったパンを配ってるところです。

14:31
セグウェイのおねえちゃんからパンをもらってご満悦のわたくし。配っていたのは、ブリオシュ・ラブランジェールというメーカーのパンです。ドライブイン等で常温で売られている袋入りパンで、フランスにおける山崎パンみたいな位置づけです。このあとおいしくいただきました。

14:41
表彰台をブラシで掃除中。レース後の華やかな表彰式の影には、こうした地味〜な作業をしている人たちがいるわけです。

15:21
配る人登場。このお兄さんは、小さいパックに入ったレギュラーコーヒーを配っています。

15:26
日本でもベルキューブでおなじみ、「笑う牛」チーズの宣伝隊のお兄さん。配る人はあとから付いてきていたのですが、私達のところに来るまでにチーズはなくなってしまいました。残念です。


15:30
さっきのコーヒー配り隊のお兄さんが、隊員のおねえさんを後ろに乗っけて自転車漕いで帰ってゆくところ。単なるリヤカーなんですけど、なんだか洒落っ気があってかわいらしいです。

15:46
選手の表彰をするポディウムガールのお二人。レースの後は、ステージ優勝者以外に、総合1位、山岳賞、スプリント賞、新人賞の表彰も行います。それぞれの賞はスポンサーと着用ジャージのデザインが違うため、ポディウムガールの服のデザインも各賞ごとに変えてあります。彼女達は、総合1位を表彰するためのポディウムガールで、ジャージと同じ黄色いシャツを着ています。

15:55
報道の人はこんな風にゼッケンをつけて取材をします。この人たちはどこかのTVクルーで、そろそろスタンバイ開始といったところです。

16:17
ちょっとスタンバイが早すぎたらしく、木陰で暇をもてあましてます。「あぢーなー」「早く選手来ないっすかね」「まあ、ツールの取材なんてこんなもんさ」

16:23
チョコレート配り隊の女の子達が、今日の仕事を終えて戻るところ。でも、私達がいる辺りには配りに来てくれませんでした。チョコレート食べたかったな……。

16:31
この人はカメラマンさん。パズーカー砲のようなごっついレンズをかついでいます。ツールで見かけたカメラマンはこんな物々しい装備の人がほとんどでした。


16:34
表彰台のある一帯は、関係者以外立ち入り禁止のVIPエリアになってます。柵で仕切られたVIPエリアでゴールを見つめる、母と娘らしき二人連れです。選手の家族でしょうか。

16:36
山岳賞のポディウムガール。山岳賞のシンボル、白地に赤い水玉のドレスがキュートです。が、カバンまで同じ模様なのは驚きであります。よく見ると、足元がスニーカーでしかもかかとをふんづけてます。ポディウムガールは隙の無い美女ぞろいですが、舞台裏ではけっこうルーズなようです。

16:44
ステージ優勝ポディウムガール。この方たちは足元までビシッと決めています。冷える肩にストールをまとっているのも、エレガンスであります。

16:46
女性スタッフ。なんだかかっこいいぞ。

16:47
ゴール前にマスコミが集結し始めました。そろそろトップの選手が入ってくる模様であります。沿道の人たちもゴールに釘付けです。もっとも、遠すぎて何も見えないんですが。このときには既に柵沿いの人垣は3重くらいになっていて、私は隣にむりやり入り込んできたフランスの悪ガキ3人組と、肘鉄合戦を繰り広げていました。

16:52
やっと出番が来たTVクルー。お仕事がんばってください。

16:52
女性のTVカメラマン発見。珍しいので写真を撮ってたら向こうもこっちを撮りだして、お互い取材しあっているところ。

16:58
スプリント賞ポディウムガール。って、あななたち早くスタンバイしないと、選手がゴールしちゃいますよ!急げ急げ!

次回へ続く


06/7/9


  


rucktun●Edited and published by Q-nets & QSHOBOU Japan.
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