株日記外伝
『知識ゼロからの確定申告』……その43
by ごんぱち
○2月某日『期限が来る前に』
確定申告しなけりゃあなぁ、と思いつつ、あれやこれや忙しいでズルズル引き延ばしていた。
しかし、3月に入ってしまうと流石に混雑して無駄な時間がかかるかも、と、寝る時間を少し遅らせて書類作成と相成った。
えーと、この前仮に入力した時のデータが残ってる筈だな。
これを国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーでこれを読み込ませて……あれ? 何にもデータが入ってない。
おまけに株の申告書もないや。
あー、考えてみれば、何も定まってない状態で作ったヤツだったから、数字が入ってても使えない代物だったか。
入力のし直し、し直し。
申告用紙自動選択の「初めての方もらくらく!申告書作成」に入って、チェックに答えて、と。
まずは、株式の年間取引報告書の内容を入力。
去年は――つか、今年もだけど、下がってばっかりだから、売買益はマイナスだな。一応プラスになる売買しかしていない筈(損はみんな含み損)だが、
・大きく含み損が出ているチムニーを買い増し
・買い増し値段よりも少し上がったので買い増し分だけ売却
という動きがあった時、購入価格が他の時期に買ったチムニー株と平均されてしまうので、買値が跳ね上がってしまっている訳で、結果的に損失扱いにされる、という感じ。
んな訳で払った税金はナシ。
損失は3年まで遡って繰り越せるから、その損失だけ申告すればよろしい。超長期保有という発想だから、たかだか3年のうちにどうこうするかは少々疑問だが。まあ、細かい売り買いはあり得るか。
確か投資信託で利益出てたんだけど、年間取引報告書には、そういう記載ないなぁ。
まあ、いっか。どうせ税金は取られてるんだろうし、利益自体も小さいから。
じゃ、次は申告書そのものの入力。
給与所得のところに、バイト先で貰った源泉徴収票の数字を入れて。
次に、配当所得のとこに帳簿で記録しておいた株式配当額を一つづつ入力。
ふと思うが、細かく沢山の銘柄を持っていると、これ面倒だよなー。配当を銀行振込にして貰えば、通帳を帳簿代わりに出来るだろうけれど、長期に保有する銘柄でない場合、振込手続きはしたものの、手放してしまって無駄な手間をかけただけ、という可能性も出そうだし。
後は、原稿料。
エクセル本と、小説現代のショートショート分だが――。
繰り返しになる気がするが、作家や真珠の養殖者などの場合、原稿料は変動所得扱いで、平均課税になる。
税金というヤツは、3年分を1度に貰うよりも、3年に分けて貰う方が安くなる事が多い。
で、豊作不作の影響がやたらと大きい作家のような仕事には、数年の平均して分けて課税されるという、いわゆる救済措置がある。
あるのだが。
変動所得の条件は、大雑把に言って所得全体の2割を超える事。
んーーー。
所得全体は、150万円ぐらいしかない。そのうちの27万円ぐらいだから、2割には足りずに、ただの雑所得扱――(今、申告書の控えを見直している)――あ。
控除忘れてた!
基礎控除と保険料と差っ引いたら、所得って83万しかねーじゃねーか! 2割超えてるよ。間違いなく、作家収入の占める割合高いよ。
くあー、うっかり者だよ。
でもまあ、一昨年の原稿料収入が70万ぐらいだから、平均課税でも別に税金安くなんないか。
次からは気を付けよう。
アレだな、所得と収入ってたまに混同するなぁ。
念のため、収入は入って来たお金全部。所得は、そこから税金以外の諸々差っ引いたもので、課税対象になる数字。決算書の売り上げと利益の関係みたいなもの、と言えば近い。
さて、控除の方は、と。
社会保険料が、国民年金と国民健康保険。国民年金は、取り立てを黙らせる用に所々空きがありつつ払ったものだが、最低ラインの25年をキープするために、来年ぐらいから引き落としにしとくか。
税金をダブダブ注ぎ込まれるであろう未来の年金を思えば、受給ゼロにすると実際以上の不利益を被る事になる道理だし。さらでも、行政サービスのあらゆる部分で後回しにされたり、裁判の時の結果に影響が出たり、公安にすぐマークされたり、見えにくいところで不利な扱いをされそうだし。
つまり、猫の飼い主に「うちのミーちゃんにあなたの鰹節の番をさせないと、ドラゴン殺し的な大雑把で巨大な鉄塊で貴方の頭蓋からケツの穴まで真っ二つにするタイプの惨殺をするザマスよ」とか言われているようなものだ。
ま、気にするな、勝つのはこっちだ。少なくとも、今自分の人生は洒落にならんぐらい楽しいのだから。
原稿料収入からは、必要経費を差っ引く。
機材、打ち合わせ費用、資料、郵送費等々。
エクセルにまとめてあるので、集計そのものはさしたる苦もなし。
これで入力完了。
実際大した手間はかからない。
手書きしている人は、随分と時間を損していると思うなぁ。
どこぞの税務署が、パソコンの使用を勧めたとかで苦情になっていた様子だが、e−TAXはともかく、申告書作成については、確かに勧めるべきだと思う。
少なくとも個人レベルで、ネットが使えるなら何の問題もない、と声を大にして言いたいところだ。
還付金は――26,412円。
保険料系が大きい為と言える。
その後、住民税の入力をして(自動計算で数字に狂いはなかった)、印刷。
モノクロ用の画像データではないが、モノクロ印刷で問題ないという但し書きがあったので、そのまま印刷。
後は、印鑑を捺して、源泉徴収票と、保険料の紙を「これに貼れ」というような但し書きのある申告書の裏にのり付けして、作成完了。
翌日、市役所の申告会場に行く。
昼過ぎだったので、昼休み狙いで来てる人がいるかなぁ、と思ったが、直接提出の窓口には並んでいる人もなく、そのまま出す。
特に何も指摘される事もなく「還付金は1、2ヶ月後に所定の口座に振り込まれますので」と言われただけ。10分とかからなかった。
うっしゃ。これで、申告完了ー。
住民税は、もう少し後に何やら書類が届くと思われるが、今回は別に追加の支払いはない筈なので、問題なしだろう。
まあ、やりゃあすぐなだよなぁ、確定申告というのは。
――ちなみに、控えを二枚向こうでうっかり受け取ってしまっていたらしく、今日郵送で届いた。
こっちも気付けば良かったんだけど、なかなかねぇ。
<株の話>
追加で買ったゼンショー(7550)だが、どうした加減かゼンショーが暴落。700円台になった。
機関投資家の大口の売りが出たから、という辺りの説を信じたいところだ。だったら、業績は関係のない話だし。
エイベックス(7860)も一時下がっていたが、月末に来て買値に戻った。株主優待のライブの内容が変わったから、という話もあるが、これもまた鵜呑みに出来はしない。
全体的に含み損が大きい状態だが、そもそもが命金ではないから、いつまででも放置出来る。そして株価はいつか戻る(事が多い)、配当と優待が維持されていれば、慌てない慌てない。
「太っていても痩せていても、金の卵を生むなら良い鵞鳥だ」
・チムニー(3362) 1,443円×1,100株
・松屋フーズ(9887) 1,356円×100株
・ゼンショー(7550) 731円×100株
・エイベックス(7860) 1,196円×100株
――続きは、次回。
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