株日記外伝
『知識ゼロからの確定申告』
……その44

by ごんぱち



○3月某日『No! Zeah!』

 国税還付金振込通知書が届いた。
 金額は26,412円。
 申告通りだ。
 しかし、この振込も手数料とかタダって訳でもないだろうし、何だかんだででっかい利権とか絡んでるのかなぁ。
 だとして、手間を省く方法というのは考え得るのだろうか。

 取りすぎた税金を返す、というのがこの処理であるから、要は取り過ぎなければ良い。
 対して、源泉徴収というのは、「とりあえず取れる時に取っておく」ものと言える。
 これをいわゆる商取引として見た場合、サービスも提供しておらず、請求明細や見積もりも曖昧な状態で金だけ受け取り、翌年にお釣りを返すってんだから、まあ商売としては酷いやり口と言える。
 のだが、客の方も隙あらば払わずに済ませようと考えているという厄介な状態である事も事実。
 あー、なんかこれ、凄いゲーム理論っぽい。
 双方が相手にプラスになるように行動すれば、総合的な資源は増える(この場合、還付業務という無駄がなくなる)のに、双方が相手を出し抜こうとしているせいで一方的な搾取は免れるものの、総合的な資源が減っている。
 これはアレだなー、人の革新が必要なのかなー、やっぱり。

 人の革新はともかくとして、還付をなくす方法としては、国民総背番号制というヤツで、各人の収入を一元管理し、翌年の収入から天引きすれば取れば良い。雇用保険と年金からの天引きも可能であれば、退職後の取りはぐれも少なくなろう。
 問題は、国民の情報を国家が一元に掴んでしまう事の危険性、という事なのだが。戸籍ってものがある以上、今さらという気がしなくはない。まあ、この国の政府には、軍部の暴走という前科があるので信用されないんだろうけど。更に言うなら、そこまでやらかしても、結局国民からの暴動や革命という形にならず、優しく受け容れてしまったという前科が国民の側にもある訳なのかも知れない。
 と、この辺もまた、ゲーム理論ぽいなぁ。

 もっとも、実際に国民総背番号制が実施されて、税金が翌年一括で取られるようになったとして、記録が合わなかったり取り過ぎたり横領したり、年金問題と同様の事件が大なり小なり起きるであろうけれど。
 何しろ、扱うのは人間で、しかも人間はお金がかなり好きなのだし。
「鎖の付いていないブタにトリュフの番をさせてはいけない」


<株の話>
 円高だの原油高だのでメタメタに下がっている株。
 会社の業務自体は変わっていない筈なので、慌てて売り飛ばすでもなく、のんびりと保有中。
 短期売買するヤツは、短慮で浮気者だみたいな発言をして、経済産業省だか何だかの人間が叩かれていた気がするが(ものすごいいい加減)、あれも感情的には共感出来る話ではある。
 理としては、そういう投資家がルールを何一つ犯している訳ではなく、いわゆる投資スタンスの違いであり、そもそも言葉の一つで株価に影響するような公人が避難するのはルール違反だというのは分かるが。

 そして、こちらとしては、恐らくはこの底値に近い状態で、買い増しをどうするか、と考えている。
 持ち玉(現金)は松井証券の口座にまだ少しあるので、優待取りで細々と買い集めるのも一手。
 念のため、追加の資金投入は一切行う予定はない。
 投資するなら、別の金融商品だあね。

 3月の権利確定日を迎え、エイベックス(7860)、ゼンショー(7550)、松屋フーズ(9887)の権利取り完了。やっと証券コードをそらで書けるようになった。
 知らない人の為に補足を入れておくと、権利取りと言っても何かをする訳ではない。
 優待、配当、株主総会の出席の権利等は、利益確定日、つまり「決算日の4営業日前」の取引終了時点で株式を持っている株主に与えられる、とそれだけの話である。
 その一日だけ買って宵越しさせれば良い訳だが、当然同じ事を考える輩は結構いるので、結果的に株価そのものに反映されて、そうそうおいしい思いだけ出来る事もない。
 ――で。
「決算日の4営業日前」
 間に祝祭日を挟まないとして、31日が決算日だとすると、27日。で、いいのか? 31日は含むのか? あれ? ええと?
 この表現が、いつも分からなくなる。日付や時間を表す日本語が曖昧なのか、それともそもそも時間という概念が無理矢理の不自然な定義なのか。そもそも、「1日」という言葉が表す意味が複数ある事が問題な気がする。
 24時間が1日であるし、夜から朝を迎えて夜になるまでが1日であるし、午前0時を跨ぐ事が1日である、あまつさえ放送局は1日を26時間ぐらいの表記をする。更に「前」という表現が、「現時点」より前の1日を指すのか、「本日」の前の1日を指すのかで丸ごと24時間ずれる。
 従って、午前1時にある人間が「1日前」と言った場合、「日付が前」という意味で2時間前を指している事もあれば、「明るい時間」である7時間前を指している事もあれば、「厳密に1日分の過去」の24時間前を指している事もあり、あまつさえ「本日という一区切りの一つ前」である31時間前をさしている可能性もあるのだ。
 実に実に実にぃぃぃぃぃィィィッ!
 分かり難い。
 分数の割り算とかは理で詰めて理解出来るのだが、時間の話は定義が曖昧で、相手がどういうつもりで使っているか分からないから非常に理解が難しい。
 こういうのは「役不足」とかの言葉を誤用で使われた時に、皮肉なのか、謙遜なのか、不遜なのか分からん、みたいなもので、言葉がコミュニケーションツールであるなら、機能不全を起こしているのと同じだ。
 ――逆に「権利確定日の4営業日後が決算日」というと、途端に分かり易くなる気がするのは何なんだろう。時は過去から未来に流れるのが自然、とか、そういう事か。

 株価的には、かなり下がってしまっているが、いずれは上がるだろう。
 チムニーは、今回株主総会には出なかった。同じ週に休みを入れていたので、ちょっとねぇ。例によって翌日には配当が届いた。6,930円。こういうのは、お小遣い的に、お財布に入れて使うのが吉。

・チムニー(3362) 1,400円×1,100株
・ゼンショー(7550) 588円×100株
・エイベックス(7860) 1,069×100株
・松屋フーズ(9887) 1,307×100株


 ――続きは、次回。







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