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■チームバス背面:最高時速は75km/hであるようです
チームの主力選手が、スポンサーの売り物である床材用板を持って、にっこりと微笑んでおります。せっかくなので選手の解説をすると、真中にいる生え際の高い人は、アテネオリンピックの金メダリスト、パオロ・ベッティーニ。左側のジャージが白っぽい人は、自転車世界選手権個人タイムトライアルチャンピオンのマイケル・ロジャース。彼が着ているのは、世界選チャンピオンだけに着用が許されている虹色のライン入りジャージで、この写真を撮った当時にタイトルを有していたことをことを示しています。でもって、ついこの前の9月の世界選も彼が勝ったので、今もまだ世界チャンプです。右から2番目の人は、トム・ボーネン。弱冠24歳の大物ライダーで、やはり9月末に開催された自転車世界選手権ロードレースの部に勝利し、この部門の現世界チャンピオンです。つまりこのチームには、世界チャンピオン2名と金メダリストがそろっているわけですね。すごいですね。そして、スポンサーのためとはいえ、そんな超一流選手達が床板持って微笑みつつ写真に納まっているあたりに、チームの台所事情と選手たちの懐の深さが感じられます。
■チームバス側面:なかなかかっこいいです
サイドビューの方は、背面に比べると拍子抜けするくらい普通ですな。
しかし、ガッカリするのはまだ早い。チーム車両はこの一台だけではありません。次に機材トラックの背面を見てみましょう。
この写真は、サブスポンサーのinnergetic社の宣伝になっております。 innergetic社とはベルギーに本社を置く寝具メーカーで、つまりこれは、innergetic社製のマットレスの上に気持ちよさそうにねっころがる二人の選手の図、というわけなのです。
左側は、現ロードレース世界チャンピオン、トム・ボーネンさん。
右側は、アテネオリンピック金メダリスト、パオロ・ベッティーニさん。
■ジャージ姿でお昼寝中のボーネンさん:マットレスの長さがちょっと足りないようです
■ジャージ姿でお昼寝中のベッティーニさん:脚の組み方がとなりのボーネンさんと逆になってるあたりに芸の細かさが感じられます。マットレスのサイズは丁度いいようです
■機材トラック背面:中央にある虹色の長方形のマークは、
布団に入った人間の意匠です。私はずっと携帯電話だと思ってました
いやあ、お二人とも靴だけ脱いだジャージ姿でとてもくつろいでいるご様子です。ってんなわけあるかい!この笑えるほど無理がある場面設定は、実は人目を引くための宣伝戦略なのかもしれません。例えば、同じツアーの方の中に、この写真の前で二人と同じポーズを取って記念撮影してる方がいらっしゃいましたが。
■機材トラック背面にて同じポーズで記念写真を撮る人。
私も撮ればよかったです
■機材トラック側面:いっぱいある緑の手はお顔をマスキングするためのもので、
地球外生物襲来とか心霊現象とかいうことではありませんのでご安心を
帰国後、家族や友達にこういった写真を見せると、同時に一緒に映り込んだ会社名も見る人の目に触れることになり、結果として国外における会社の知名度向上に繋がるわけです。種が渡り鳥の餌になることで分布域を広げる何かの植物のようですね。なかなか高度な技ではありませんか。そう、この文章も、まんまと彼らの思惑にはまっているといえるのでしょう。ベルギーのメーカーの営業手腕はなかなか侮れないものがあります。

ここでサイドのペイントも笑わせてくれればネタにも困らなかったのですが、機材トラックのサイドビューもけっこう普通でした。
やはり100%お笑いに走らない匙加減というものが大切なのでしょうか。背面よりもサイドの方が広いのだから、もっと大きな写真が載せられるのに。
「そりゃ確かにごもっとも」と考えたinnergetic社のスタッフが、やはり一人はいたようです。チームが滞在していたホテルの前の道に、明らかにチーム関係車両と思われるナゾのトラックが路駐していたのですが、サイドにでかでかと選手のネタ写真が!
■トラックの左側:ボーネンSIDE(写真上)
■トラックの右側:ベッティーニSIDE(写真下)
――ホテルの建物がトラックに映り込んでいてちょっと見難いです
ベッドでさわやかにお目覚めしていたり、自転車の上でガッツポーズしてたりするのは、さっきから登場中のチームの花形選手、ベッティーニさんとボーネンさんです。せっかくなので、写真を拡大してよくみましょう。

■さわやかなお目覚めボーネン(写真左上)
■ガッツポーズボーネン(写真左)
■さわやかなお目覚めベッティーニ(写真中)
■ガッツポーズベッティーニ(写真右)
いやすごいです。「演技してますよ」というオーラありありのお目覚め写真が両者とも素晴らしい。特にベッティーニの表情の豊かなことといったら!まだ若いボーネンのぎこちなさげな表情も捨てがたいですが、ベッティーニの笑顔にはベテランの余裕が感じられます(注1)。また、Tシャツのみならずパンツ(どうやら綿100%のトランクス)のチェック柄まで二人でおそろい、とか、枕と布団が全然使ったあとのように見えない、とか、今ひとつ書き割り感がぬぐえないあたりも、味わい深いではありませんか。
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