平成の短歌バトル

第136回 平成の短歌バトル

グラタンは食べれぬされど洗わねばならぬ食器のしつこい汚れ

チョコ味のコーンフレーク食べ終わり切り抜き貼付の原材料など

刈田にもいまはからすの一羽のみ冬日の影の往きつ戻りつ

寒風に刈田の稲孫ひつぢの成らぬ実のこうべを垂れて年を越すなり

親の墨極度に恐れドアーズを聞いて居るなり夕暮れは語尾

大晦日スーパに寿司が多々入荷これはここらの文化なのかな

唐突な忘年会の誘いあり翌日休みをぐいとねじ込む

特別の凶事も起きず年暮れる本厄後厄これでクリアだ

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