平成の短歌バトル

第219回 平成の短歌バトル

うつむいて絵筆を握る老画家の乳房が垂れて花瓶に挿さる

幾百の鳥居くぐってやって来て戻る時にはほんの一〇分

借金もしたし親は肝炎だったけど電話で日常ブレるのしんどい

さっきまで働いていたヒーターをファンの異音で廃棄する

偉人より歳を越したる誕生日成してないのか生きているのさ

立冬の風に吹かれて穴もなく海綿体はやわらかいまま

親戚が今は何人いるのやら知らぬが仏どんだけ仏か

コーヒーを淹れてもらって今晩も飲むか眠るか夜の瀬戸際

質感がリアルすぎても躊躇うなキンタマーニ高原美術館


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