平成の短歌バトル

第215回 平成の短歌バトル

「この台がいいね」と君が言ったから八月四日はパチスロ記念日

こんなにも大きかったか蚊の姿老眼鏡を外しゃ普通か

もうイヤだと呻いて布団に転がってまた朝を待つ浅ましきもの

噛みつきて走ㇼて食らィて寝ころべる猫の心の清らなるかな

むしゃくしゃと社の木々を殴りつけ手延べそうめん薬味は冥加

食料品値上がりしつつ株価見て笑うものやら泣いたものやら

人間はそこにただ在るのみならず何か言わねば身も証せまい

歩けぬと言った側から来るという親の言葉は話半分

脳天をかち割ったろかと威勢よくアルプス席で母校の応援


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