第209回 平成の短歌バトル結果
作品 | 作者 | 得票 |
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最安値食パン今日も売り切れる前からだかはよくは分からん | ごんぱち | 1 |
検討をすると答えて五年経ち十年経って未だ果たさず | ||
電源を入れればビビビと叫びだすハードディスクを箱に戻せり | ||
訃報数自分の歳と比例する何歳頃で折り返すんだろ | ごんぱち | 1 |
いまはもう何も言わずに目を閉じて岸田文雄に春は来るらむ | ||
どんぶりにご飯をよそい手をあわせ梅干のせて黄身にさちあれ | おんど | 2 |
底冷えに足踏みぐらいやってみるドンと出来ない集合住宅 | ごんぱち | 1 |
寒空は色無きばかり興も無く雨戸を閉じて夕刻の鬱 | アレシア | 1 |
あさおきて花に水やり犬ふぐり株価下落に震え止まらず | おんど | 1 |
推薦理由:
玉子かけに梅干しが合うや否や、白い飯。登録:このバトルの参加作者
推薦理由:
どんぶり飯と梅干しを主軸とする食卓は日本のこころ。玉子は幸です。豊かです。卵かけか卵焼きか目玉焼きかわからないけど。登録:このバトルの参加作者
推薦理由:
君がため山崎春のパンまつり前からですよ白いお皿は登録:このバトルの参加作者
推薦理由:
折り返す訃報の数はうたかたの消えてはかなき墓無き母泣き登録:このバトルの参加作者
推薦理由:
立ち昇る排水溝から生臭き腐乱死体は階下の老人登録:このバトルの参加作者
推薦理由:
夕焼けもない空でも、案外星は綺麗かも。登録:このバトルの参加作者
推薦理由:
日常生活や小さな自然とのつながりを示す平穏と、裏に抱える経済的な不安との対比が印象的です。ので1000字バトルで書いてみました(おい)登録:このバトルの参加作者