平成の短歌バトル

第206回 平成の短歌バトル

みずうみの底で見つけた水草を小指に結び深夜残業

道ばたで千三百年立っているじっと立っている三重塔

登別紅葉目当てで行ったけど結局車中の景色が一番

鍋料理白菜半玉山のよう保存の手際上がる独り身

幾つもの命を茹でて罪深きシラス飯食べニュースを見ている

言霊のつまった箱をあける鍵 コックリさんと不幸の手紙

冬近し自転車どれだけ乗れるやら今のうちにと無駄に遠出す

ラーメンの煮立ち具合を確かめつゼレンスキーの戯言をきく

献血を終えて足元ふんわりとほろ酔いみたいな心地で歩く


投票受付は終了しました。

ご参加ありがとうございました。