みずうみの底で見つけた水草を小指に結び深夜残業
道ばたで千三百年立っているじっと立っている三重塔
登別紅葉目当てで行ったけど結局車中の景色が一番
鍋料理白菜半玉山のよう保存の手際上がる独り身
幾つもの命を茹でて罪深きシラス飯食べニュースを見ている
言霊のつまった箱をあける鍵 コックリさんと不幸の手紙
冬近し自転車どれだけ乗れるやら今のうちにと無駄に遠出す
ラーメンの煮立ち具合を確かめつゼレンスキーの戯言をきく
献血を終えて足元ふんわりとほろ酔いみたいな心地で歩く
ご参加ありがとうございました。