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第126回平成の短歌バトル結果 |
作品 | 作者 | 得票 | ||
バス逃し二つ向こうのターミナル走りて向かう残り七分 |
ごんぱち
| 2 | ||
北窓が風に揺らされゆで卵のカラが散らばるシンクの前に居る |
石川順一
| 2 | ||
目覚めれば午前三時の天井の夜気は冷たく両肩に触れ |
蛮人S
| 2 | ||
春疾風うち吹き鳥の流れ飛ぶ彼方に電線つなぐ人あり |
蛮人S
| 1 | ||
湯上がりにジャンパー羽織り小走りに出し忘れていた手紙ポストへ |
ごんぱち
| 1 | ||
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最多得票数が最多得票作品数以下であった為、当バトルを無効試合と致します 掲載ミス等ございましたらご連絡下さい。 | ||||
推薦作品と感想 | ||||
推薦作品:北窓が風に揺らされゆで卵のカラが散らばるシンクの前に居る 推薦理由:びりびりと音のする台所で、作るはおでんかサンドイッチか。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:北窓が風に揺らされゆで卵のカラが散らばるシンクの前に居る 推薦理由:不思議な感じ。放り出されたような印象の断片が繋がって、そしてシンクを見降ろす「私」に収束する。それとも「私」もこちらを見ている絵の一部なのだろうか 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:バス逃し二つ向こうのターミナル走りて向かう残り七分 推薦理由:些細な?日常風景なのに、アクションと距離と時間の3Dライクな緊迫感がぴたりと決まった。何か息苦しさまで感じて正直つらいものはある 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:バス逃し二つ向こうのターミナル走りて向かう残り七分 推薦理由:うーん、結構大変なシチュエーションかと思うのですが、必死さだけでは無くて「残り七分」という具体的な事実の提示が、評価が分かれるところではあると思うのですが、私は、短歌全体を締めて居ると思いました。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:目覚めれば午前三時の天井の夜気は冷たく両肩に触れ 推薦理由:肩が寒くてきゅぅと布団を握りしめる。 もうすぐ春。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:目覚めれば午前三時の天井の夜気は冷たく両肩に触れ 推薦理由:「両肩に触れ」と言う下7に着地点の的確さを思いました。夜気が両肩に触れる。しかも「冷たく」。これだけではその結果作者がどう思ったか詠まれて居ませんが、その分そこは読者に想像させて、と言う作者の心意気に、余韻を感じました。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:春疾風うち吹き鳥の流れ飛ぶ彼方に電線つなぐ人あり 推薦理由:春霞の向こうか、電柱で作業する人。 広々、ぽかぽかとした情景が浮かぶ。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:湯上がりにジャンパー羽織り小走りに出し忘れていた手紙ポストへ 推薦理由:「湯上り」ですか。ふいに思い出したのでしょう。一時の衝動に過ぎない行為が57577と一貫して全く淀みなく詠われて居る所に好感を持ちました。 登録:このバトルの参加作者 |