第123回 平成の短歌バトル
クリーニングセール狙って出しそびれとりあえず着る去年のコート
ほうれん草二束買って茹で終えて何を作るか考え始む
一枚を壁に残してカレンダーは語るでもなく左右に揺れる
最近はストーブが点く消されれば早めに蒲団に入らうと思ふ
親戚が集まる松の廊下では
足裏
(
あうら
)
を付けて歩けぬ聖地
泥泥とした夢の残滓をなぞりつつ濁った部屋の窓ひらく朝
米炊きし最中抜けゆく蒸気圧炊けてくれよと掌合わせる
名前出す出さない事で大袈裟な見取り図孤島ヴォイドを作る
投票受付は終了しました。
ご参加ありがとうございました。
【結果発表中!】
◆掲載の記事・作品・画像等の無断転載複写及び掲載を禁止します。
◆作品の著作権は各作者に帰属します。