第119回 平成の短歌バトル
キーボード打つ手を休め腰を伸ばし「キィ」と軋んだ真夜中の椅子

応援の棒は空気を入れられてピンク色なるテーブルクロスの

固まった粘土に酒を振りかけて溶かした如く泥の脳髄

足軽に椅子を蹴られて泣いて居る童子は五人ぐらいなるかな

投句して選をやらねば壊れたるテレビは前日抹茶色

忙の時は心を亡くすと言うらしいそれより前に逃げるのが良し

夜半過ぎふと目醒ませば救急車サイレン音が遠ざかり行く

腕組みを掌熱さに止めておく不快指数は今日はどれだけ


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