第103回 平成の短歌バトル
あした世界が終わるのならば、あなたに会いにいけただろうか。

きっかりと十皿回転寿司の舞い最後の三皿はデザートなりき

ブラックの噂を避けて別の店そこもブラックかも知れんけど

レジ前でもたもたとして入口が鋭く締まる幻想の中

角々の交通整理なくなりて春の休みが来たのだと知る

十字路の急ブレーキはなまこ壁ありたる十字路過ぎた直後に

床屋行き客多いからと間を開けてまた来てみれば客二人増え

窓の外みつめて笑うあの人の視線の先すら僕は知らない

父が死に子供が家を出て行けば私は一人テレビを見てる

亡き母の歳を超えてみたけれどあなたの心はわからない

来年はエヴァンゲリオンの年だから世界滅亡で賑わうだろう

恋という躊躇うほどの桜道一歩踏み出すような罪悪


投票受付は終了しました。
ご参加ありがとうございました。
【結果発表中!】
◆掲載の記事・作品・画像等の無断転載複写及び掲載を禁止します。
◆作品の著作権は各作者に帰属します。