第97回 平成の短歌バトル
あがつまのせのゆのながれみつめいるたびのとちゅうのひとよのやどに

シャッターは途中の音を省略し地に落ちる時だけの音させ

チャーハンを食べる14時少し前全ての者は何処かに散りぬ

よなよなにあなたのかおをみつめればわたしのかげをうつしてみえる

よのなかにつきがなければよにいづるつきなみなうたさえないものと

レーダーの雨雲を見て玄関で装備を選ぶ前線の朝

宴会の翌日随分早く起き朝飯の後もう一度寝る

汗だくになりてカロリーメイト食む 昼の砂漠に天つ風吹く

携帯で電話の人は南方にチャイムは北の玄関なりき

五月晴れ 東風こちを泳ぎし飛魚の話しによればいかづちぞ降る

山肌を逃げ駆け回る雪うさぎ 彼が恐るる春遠からじ

袖を振りかえすのタショウの縁だとてひっくり返すのかえられないの

東京の五輪は二度目と語る人羨ましいよなそうでもないよな

牧草地傍ら過ぎる通勤路刈草の香が風に流れる

野良猫も優しく生きる観光地テレビの枠に映る限りは

優しいね困らないでよそれならばもっと愛すか蔑んでほしい

夕暮れは秋じゃなくても赤いけど自意識過剰なアイラブユー


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