第68回 平成の短歌バトル
ふり捨てて今日ゆく君が春雨に濡れなければいい傘も貸せずに

思い出は化石の様に現れて化石の様に去って行くなり

掌の上に収まる街角でどこかに消えるような「さよなら」

前触れもなくPCの電気落つ稀事であれと祈り再動

糖尿の宣告されても盗み食い呆れはするがこれも人なり

日本でも自生してたよパイナポー蹴ったりせずに呼ぼう警察

煩悩の夜が長引きとんぼうがヤゴに退行して居る夜明け

乱雑な部屋は三途の川の石積まれて崩れ崩れて積まれ

旅立ちに臆する足で踏み潰す桜の花のような恋


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