No. |
句 |
詠者 |
得票 |
備考 |
08 |
膝抱え慌し朝の独居にて何ゆえヒトは足の爪切る |
越冬こあら |
4 |
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11 |
新装の宝湯にまだケロリンの黄色い桶は残っているか |
お気楽堂 |
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03 |
七月の午前八時の交差点左目ばかり泪を流す |
兎六 |
3 |
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12 |
暗闇で問いかけられて振り向けば携帯電話の青い点滅 |
お気楽堂 |
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01 |
美術室のサッシを閉めてまわったら光とかげのしっぽがちらり |
兎六 |
2 |
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20 |
赤青のカチワリ吸ひて一対の悪魔になりぬ盆踊りの輪 |
藤幹子 |
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22 |
夏にこそブランコよあれ父母の血越へ肉越へ新大陸へ |
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24 |
幻がおつとめ品になる店で明日の朝の食パンを買う |
百足 |
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25 |
歯ブラシの買い置き見つけたその場所で大人になった自分に出会う |
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04 |
織り姫と彦星出会う夜の下 湯を注ぎ込んで三分待つ |
沙汰 |
1 |
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05 |
コピー機にからまる紙にいらいらする梅雨が明けるまで少し |
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07 |
パリパリとひとりポテチは止まらない塩気に溶けにゅ昨夜にょ決意 |
越冬こあら |
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10 |
二色刷り分版の赤を5ミリ下げる そんなところを見る人のため |
お気楽堂 |
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13 |
僕一人部屋の電気をつけたから虫と一緒に帰って来いよ |
駄々 |
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16 |
柔らかなパーカーの袖握り締め夏の匂いが染み付いた夜 |
弥生 |
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17 |
ゆらゆらと焚き火に踊る影を追いたいこのおたく岩戸をいずる |
彦星 |
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18 |
人類が滅びし後の空間にホワイトノイズシャーないやない |
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23 |
親知らず抜くしかいえぬ歯医者には藪の気有りと心得ておく |
百足 |
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3*11=33 |
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