マニエリストQのストゥディオーロ其の一勝手にしやがれマニエリストQ●感想などいただければ幸いです。


 ラッタッターって、軽い音をたててあいつがやって来た。アパートの入り口にバイクを乱暴に立てかけて、あいつはバタバタと階段を駆け上がってくる。ドアーを開けた途端、いきなりソファーめがけてジャンプ。やけに伸びた白い足がミニの奥からむき出しだ。
「痛てえ。なにすんだよ」バイクのメットが俺の眉間に当たって、部屋の壁にボコンとぶつかった。
「別れよっ」ってあいつが言った。「あんた、ヤバいんだよ」って言う。「あいつらもうすぐ来るよ。どうすんのよ」って言われても、しょうがない。
「チャラね。もうあたし関係ないからね」
 大したことねーじゃん。テキヤの一人潰したからって。むきになることもねーよな。って俺は思ったけど、そうもいかないみたい。
 ベニヤ板の安っぽいドアーがバキーンて音をたてて蹴破られた途端、こいつも勢いよく部屋に土足で飛びこんできた。馬鹿みたいにごつい野郎だ。それにしても、この部屋にはいろんな奴が飛びこんでくる。
 俺は、胸ぐらを鷲掴みにされたまま、ずるずると部屋から引きずり出され、見事な蹴りで階段からつき落とされちまった。下には5、6人いやがって、その中に頭に包帯巻いた昨夜の男もまじってた。ちょっと脳震盪おこしてたけど、ラッタッターって音が遠のいていくのが聞こえた。逃げ足速いじゃん。
 で、俺はボコボコ。丁寧に、可愛いお腹にお土産付き。まずったらしい血が流れてやんの。気になったから折れた指でそいつを舐めたら、やっぱりまずかった。
 最近、つまんないなあ。