感想: |
私以外全員「蛙」だった……やっぱり春だしねぇ。
■痩せ蛙俳句歳時記廉価版
ずるい。「何も言わない」俳句の醍醐味を良く分かっている。
廉価版だし痩せ蛙と呼応しているようだし……でも「あめんぼう」でも「冬の蝿」でも一応俳句になるしなぁ。
■わたぼこりまみれのカエルあらわれる
わたぼこりっていうと普通室内、ということは、箪笥の裏から蛙?
あ、納屋の奥ってこともあるか。いずれにせよ、蛙っぽくないわたぼこりが面白い。
■太陽を見つめた蛙がくしゃみした
うーん、かわいらしいが俳句として面白くない。
■地に飽ひてかゑる日なたの客となる
景は好きなんだけど、仮名間違い二つはいただけない。
■蛙鳴くマンホールに耳あててみる
マンホールの下から蛙の鳴き声、でもいいが、蛙鳴く/で切れているとしてただただ春のマンホールに耳を当てている、と読む方が面白い。春だしねぇヘンな人出てくるよねぇ。
■尋ねゆく遠田の蛙に託す言葉すらなく
うーん、うーん、スミマセン、自由律俳句はどう評していいか分からない。
季語に別のルビをふるのはどうだろう?
ということで、廉価版とわたぼこりとマンホールで迷った挙句、一番春らしい句に一票。
(楽) |