感想: |
15 呑まれ酒外には椿紅と白
酒に呑まれるように呑んでいて、外には椿が咲いている。
酔っているなぁという、一種の安定感。
18 朝靄を風と争ひ消す日の出
早起きして初日の出を見たという経験がないのですが、こういう初日の出を見たいと思
いました。
26 冬の夜濃くなっていく紅茶かな
冬の夜の時間の流れ。
寒い日の室内って、濃くなっていく紅茶の感じです。
29 すみっこにいるお年玉あけている
破調のリズムのぎこちなさが、情景とあっている。
ちいさいころ、めったに会わない親戚と会ったとき、こういう感じになっていました。
今も。
30 路線バス暖めきれぬ冬の朝
乗客も少ない。座ってもしばらく背中を丸めて、寒さをしのぐ。
経験あるので、一票。 |