第20回平成の俳句バトル結果

おめでとうございます!
まよいつつ覗きしメールせみしぐれ ようこさん
猫背にも疲弊のありて土用波
炎天に口開けてゐるカラスかな
宮武赤胡
お気楽堂
 QBOOKS規定により、該当者なしとさせていただきます。
以上の句が特選とされました! おめでとうございます!

エントリ 作品 作者 得票 備考
17 まよいつつ覗きしメールせみしぐれ ようこさん 4
04 猫背にも疲弊のありて土用波 宮武赤胡 3
08 炎天に口開けてゐるカラスかな お気楽堂
12 残業の灯り落せば月明り お気楽堂
02 朝顔にくま蜂出入る愛らしさ 彦星 2
09 かなかなやようやく動く計測器 兎六
11 三角なかもめが空に落ちていく 沙汰
13 ワイシャツの釦も硬し終戦日 越冬こあら
15 甘辛く煮込んで葉月半ば過ぎ 越冬こあら
20 滔々と祭りの後のうつろかな 失格
22 草絡め昼顔淡く咲き居りし 彦星
23 持ち上げたジョーロの中伸びたかえる 駄々
25 冷房のタイマーランプ寝なければ 兎六
05 ほおばりぬ溢ろうためかあんずあめ 1 失格
06 待ったナシかたや彼女にこなた妻 ようこさん
10 秋めくや効能書きの薄き如 越冬こあら
16 浴衣の娘赤い鼻緒にアンクレット お気楽堂
18 すぐそこの梅雨明け待たず初せみジー ようこさん
19 夏野往ざんざんざざざじじいじい 宮武赤胡
21 ビールしか飲んでないのに太ってく 駄々
26 日の陰り浜防風の右左 宮武赤胡
27 さらされた麦わら帽子の褪せた色 沙汰
5*8=40


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推薦作品と感想

感想: 10 秋めくや効能書きの薄き如
12 残業の灯り落せば月明り
15 甘辛く煮込んで葉月半ば過ぎ
17 まよいつつ覗きしメールせみしぐれ
20 滔々と祭りの後のうつろかな
解かりやすく、親しみやすい早い話し好みに合っているので選びました。
選者: 当バトル参加作者

感想: 06 待ったナシかたや彼女にこなた妻
17 まよいつつ覗きしメールせみしぐれ
21 ビールしか飲んでないのに太ってく
23 持ち上げたジョーロの中伸びたかえる
25 冷房のタイマーランプ寝なければ


06 状況が浮かびます(笑)
17 意味深でいいです
21 笑 だからこそですが
23確かに、ことしは暑い
25 なのに眠れぬ夜もありますよね
選者: 当バトル参加作者

感想: 04 猫背にも疲病のありて土用波
 釣り人の猫背かなぁと思いました。いつも飄々として見える後ろ姿が、流石にばてている。
08 炎天に口開けてゐるカラスかな
 どことなくまんがチック。カラスも暑いんですね。
12 残業の灯り落せば月明り
 そういうこと、あります。
17 まよいつつ覗きしメールせみしぐれ
 青春ですねぇ。季節感がぴったり。
22 草絡め昼顔淡く咲き居りし
 そのままだけど、まさに昼顔。
選者: 当バトル参加作者

感想: 04 猫背にも疲弊のありて土用波
 確かに猫背は疲弊しておられますねえ。納得の一句
08 炎天に口開けてゐるカラスかな
 暑いでしょうねえ、黒尽くめだし。嘴くらい開きたくなるでしょう。
09 かなかなやようやく動く計測器
 道路延長か何かの計測でしょうか、お仕事ご苦労様です。
11 三角なかもめが空に落ちていく
 そういわれると、かもめってとっても三角な気がします。
25 冷房のタイマーランプ寝なければ
 闇に輝くパイロットランプ、赤? 黄色? それとも緑? 焦れば焦るほど眠れない感じが伝わってきます。
選者: 当バトル参加作者

感想: 02 朝顔にくま蜂出入る愛らしさ
 単純にかわいい様子に共感できる
12 残業の灯り落せば月明り
 お疲れ様〜〜早く帰ってくださいね〜〜
13 ワイシャツの釦も硬し終戦日
 夏はやっぱり終戦の日とか原爆の日を忘れちゃいけないです
15 甘辛く煮込んで葉月半ば過ぎ
 何を煮てるのかなあ気になる〜〜なんだかわかんないけどおいしそうなので1票
26 日の陰り浜防風の右左
 夏らしい句がたくさんあったけどこの句に私はもっとも夏を感じましたのだ
選者: 当バトル参加作者

感想 04 猫背にも疲弊のありて土用波
  猫背でなくても夏の疲れは隠せませんです。
09 かなかなやようやく動く計測器
  まだまだ暑くて「ようやく動く計測器」も見方によっては暑苦しいんだけど、蜩を取り合わせたことで秋めいてきたという感じに読める。
13 ワイシャツの釦も硬し終戦日
  一年の中の一日だが、やっぱりただの一日ではない。
17 まよいつつ覗きしメールせみしぐれ
  あらー、見ちゃったのねー。蝉しぐれがわんわんいっているからそそのかされたのか、それまで意識していなかったのが見た後どぁーっと耳に来たのか。いずれにせよ、やっぱり見なきゃよかったという内容だったんではないかと。
19 夏野往ざんざんざざざじじいじい
  ああ、もう、草っ原ざんざん、蝉しぐれじいじい。
03 人口の風ばかり鳴り秋の蛇 は 「人工の風」の間違いだと思うが、ちょっともったいなかった。
選者: 当バトル参加作者

感想: 05 ほおばりぬ溢ろうためかあんずあめ
小さな口で大きな飴玉

18 すぐそこの梅雨明け待たず初せみジー
待てないですよね^^;

20 滔々と祭りの後のうつろかな
楽しさの後の疲れ。

22 草絡め昼顔淡く咲き居りし
人間の生活を感じさせる。

27 さらされた麦わら帽子の褪せた色
そのための麦藁帽子。
選者: 当バトル参加作者

感想: 02 朝顔にくま蜂出入る愛らしさ
 たぶん、かなり窮屈だと思うのですが。だからこそ、かわいらしい。
 実際は怖いです。くまんばち。
08 炎天に口開けてゐるカラスかな
 あー。かー。あー。あつい。黒くて、うまいぢゃない。
11 三角なかもめが空に落ちていく
 白鳥は――を17文字に濃縮。いいセンスしてる。
16 浴衣の娘赤い鼻緒にアンクレット
 浴衣の静々とした感じもアンクレットが破となります。破壊の美。
23 持ち上げたジョーロの中伸びたかえる
 これも、実際は怖いかもしれませんが、かわいいです。
 逃がしてやりましょう。(M)
選者: 当バトル参加作者

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