感想: |
01初詣一足す一引く一掛け二
その通りに書くと「1+1−1×2=0」ですが、気持ちとしては「(1+1−1)×2=2」で、色々あったが「また二人でがんばろう」というメッセージが隠されていると読みました。
06酒糟の身舌にありて終夜バス
なんとも重苦しい感じが鬱陶しく表現されています。
07箒持つ手は赤かろう恵方道
季語「恵方道」がピタッと決まって動かず、気持ちよく読ませて頂きました。
10汁椀に転がしている寒卵
抜けなく、飾りなく、必要最小限の情景ですね。御飯にかけて頂きましょう。
11大焚火煙担ぎて煙出づ
煙を背にして、煙が出ない。理解に苦しんでいたら「かちかち山」のタヌキが浮かんで来ました。そういうことではないにしても面白い句だと思いました。 |