作者と読者の掲示板 (part2)

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◇┳第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』-投稿者:橘内 潤(12/7-22:39)No.274
 ┣┳第65回1000字小説バトル 全感想『9〜16』-投稿者:橘内 潤(12/7-22:41)No.275
 ┃┣━9番御感想ありがとうございます -投稿者:鳥野 新(12/8-00:12)No.282
 ┃┣━感想ありがとうございます-投稿者:ごんぱち(12/8-17:27)No.287
 ┃┣━11番です。-投稿者:うちゃたん(12/11-00:29)No.297
 ┃┗━感想ありがとうございます。-投稿者:(12/12-01:21)No.299
 ┣┳第65回1000字小説バトル 全感想『17〜20』-投稿者:橘内 潤(12/7-22:49)No.276
 ┃┣━17です。感想ありがとうございます。-投稿者:MAO(12/8-08:43)No.284
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 ┣┳第65回1000字小説バトル 全感想『21〜24』-投稿者:橘内 潤(12/7-22:51)No.277
 ┃┗━21です-投稿者:日向さち(12/14-00:48)No.304
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 ┃┗━Re:第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』-投稿者:ウタタネマクラ(12/8-18:35)No.289
 ┗━Re:第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』-投稿者:ゆふな さき(12/17-03:58)No.317


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274第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』橘内 潤 E-mail 12/7-22:39

 ふぅ……つかれた。これで後一年はこういう形で感想書かないだろうな…。
 誤読とかあったら、ご指摘くださいな。
 あ、基本的にネタバレなのでご留意を。


1 現代版サロメ ゆふな さき

 初めての恋に落ちたサロメは、手に入らない男、預言者ヨナカーン(ヨハネ)の首を所望する。もう自分を映すことのない――けれど、他のだれかを映すこともないにヨナカーンの首に、触れるサロメの唇は無垢。
 ……こんな感じに理解してます。サロメのお話は。
 そして本作品は、サロメが恋に落ちるまでのエピソード。普通、敬虔な信者として描かれるヨナカーンを『少年』に置き換えることで、新たな解釈を提示する。
 好き、こういうの。


2 花火 鬱宮時間

 基本的に、三千字作品と同じ。でも三千字の話よりもしっくりくる。ただ……むぅ、なんというか、すっきりしすぎ?


3 救世主 和香

 あら、なんか好きな雰囲気。
 でも、『園児たちの人気者』ということはつまり、園児たちが傷ついた蝶をさらに疲弊させたということ? だとすると最後の台詞も、「子供の純粋さ」というよりは「無垢な残酷さ」だよね。蟻の巣に水を注いで遊ぶ――とか、そんな印象。
 あまり救われない読後感を覚えたのは、深読みしすぎ?


4 キュートな殺人鬼 君島恒星

 殺人現場に現れたときの場面で血の匂いの描写がなかったのは、主人公がもう血臭に慣れていたから? これも話が淀みなく流れているんだけれど、引っ掛かる箇所もなくオチもなく…だと、印象には残りにくいと思う。


5 十六夜秘話 1.猫 ウタタネマクラ

 うひぃ。
 『葬式ごっこ』だけでも感じるのに、後半の展開も官能的。ラストは余韻を引っ張るような感じで弱い気もするけど、タイトルからして続き物だと思うと、あまり気にならない。


6 無手勝流口伝 のぼりん

 ふむ。千字ならではの作品ですね。冒頭のリフレインを織り交ぜた会話をテンポ良く読み進めて、さいごにするっと落とす――けっこう好み。


7 僕の知らない彼女 ミヤヒロシ

 一人称の地の文だけで状況を書き連ねていく――って試みは面白いと思う。けど、主語が『僕』と『真弓』を行ったり来たりするので、読むのがちょっと疲れる感じ。


8 終曲 たかぼ

 嫌いじゃない。
 医者が抱いてきた罪悪感(現世での心残り?)とかしっかり滲み出てて、良い感じ。語りすぎずに読ませている、上手い文だと思う。

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275第65回1000字小説バトル 全感想『9〜16』橘内 潤 E-mail 12/7-22:41
記事番号274へのコメント
9 箱入り娘 鳥野 新

 この設定、面白い。
 三人(?)の人格が前半と後半でがらっと変わるのだけれど、それも違和感ない。でも…話として人工知能じゃなければならない必要があるのか、薄いと思う。『ああ、こんな時、夜通し酒でもつきあえりゃいいんだけど…』に類似するエピソードがもっとあれば、もっと面白いと思う。
 というか、『自己発展型人工知能』、いいな。これを肴にご飯三杯いけそう。


10 みずにうつらうつるうつれ イシヅカレン

 『煙の充満した』『黒々とした分厚い壁に四方を囲まれた箱』から『雫の滴り落ちる大通り』を通って『視界がパノラマに開けて、明けゆく空模様と緑の茂る土手の風景』へと移っていく――この視覚的なイメージが楽しい。
 そして『水の張ったアスファルト』から『渦巻く雲を透けるくらいに映した水面』つまり空へと視点が移っていく(のだと思う)。だからラストは、『とろりと水の中に沈み込んだ』よりも「とろりと空の中に沈み込んだ」等のほうが良かったのでは?……とも思う。


11 ドラマ うちゃたん

 自分の状況をドラマに見立てて、最後は『でもこれはよくあるベタなドラマ』と現実に戻るような締めくくり。
 展開の筋が素直なだけに、本当に芝居の脚本みたいで「脚本止まり」という印象が拭えないかと。


12 てくてく歩く 柄本俊

 ああ、やっぱSFサイバーパンク、好きだ……。
 キーワードとしては「ウィルスハザード」「義体化」ですね。そうするとポイントは――
 1:『空気感染でも死に至るという歴史上最悪のウィルス』がいまも大気中に存在しているのか? 
 2:『地球は激烈な環境変化』が具体的にどのようなものなのか?(地勢、気候、生態系など)
 ――となると。
 せっかくの『自分自身のナマの足で散歩』というファクターを活かすためにも、「どんな世界を散歩しているのか」が描写されていると良かったかと思う。
 ……やっぱ、千字や三千字でSFファンタジーは難しいですな。


13 合唱部合宿最終日 ごんぱち

 なんじゃ、この伝言ゲーム? ――と思って読みすすめたら、「ああ、だから合唱部!」と思わず頷いちゃった。
 「この話の肝はどこだ? なんだ?」と思わせながらも小気味よい拍の会話で読ませていって、最後で「ああ!」と頷かせる――ショートショートですなぁ。


14 パセリ 夢追い人

 ふむ……主人公への共感は抱きやすい。
 私自身はパセリ好きだけど、こういう感覚は分かる。ちょっと違うけど牛乳が大嫌いなので、給食のときはどう処理するかで困ってた――そのうち、息止めて一気飲みできるようになったけど。
 ……これって「それ以前のパセリに出合っていた」状態だと思う。作中の主人公のように『真剣ににらめっこ』することもなく、ただ「処理」するようになった――。
 パセリに限らず、誰にでもあるような経験を想起させた上での『世の中、パセリだらけだ』だから、ざっくりな一言でも意外と説得力があるように感じられた。


15 みゆき橋 早透 光

 冒頭の『小さな鴨達がゆっくりと並んで泳いでいる』から後半の『父と一緒に浸かり鴨の群れを見た』につながって、父のエピソードが語られる――というのは良いのだけれども、モノローグで終わってしまっている。
 『こんな私よりは充実した時間を過ごせているに違いない』と思うにいたるエピソードから、『この熟した肌。誰がいつ、女にしてくれるのだろう……』への回答までに挿入されるモノローグであって、一個の作品としてみると印象が弱すぎるように思われる。


16 帰り道 神谷徹

 「明日、世界が終わるとしたら何をする?」⇒「悔いのないように過ごそうと思う」⇒「じゃあ、何で今、そうしてないの?」……という展開はだいぶベタだと思う。
 正直、このテーマを使うとと、オチがキスだろうとナイフだろうと、あるいはマシンガンぶっ放して「か・い・か・ん♪」だろうと、読者の予想のうちだと思われる。
 逆に言えば、読者が予想する方向性を搾ってしまえるからこそ、意外なオチを提示できれば強かったのだろうけど。

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2829番御感想ありがとうございます 鳥野 新 12/8-00:12
記事番号275へのコメント

9 箱入り娘 に御感想ありがとうございます。
 ベタな話でしたが、設定を面白いといっていただきありがとうございます。ある意味どこにでもある家族の肖像になってしまって、書いた直後は困惑してしまいました。自分でもミノルがああなるとは思っていませんでした。(ついつい、ああなってしまったという感じで…)

 御感想、大変ありがとうございました。

 今回、橘内さんの作品はちょっと耽美的な感じがして読みながら照れてしまいました。いいですね、若いって。作中人物達の純な感性に嫉妬です。

                            鳥野 新

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287感想ありがとうございますごんぱち E-mail URL12/8-17:27
記事番号275へのコメント
 ごんぱちです。
 感想ありがとうございます。
 1000、3000同時とは素晴らしい。

> 13 合唱部合宿最終日 ごんぱち

 うんにゃ。
 好意的解釈は有り難いのですが、この話は本当に捻りや仕掛けはありません。
 タイトル通り、ゆるいダラダラを書いただけであり、最後の一文は例のドル箱映画の毛むくじゃら以外の何も意味していないのです。
 そう、あたしがたまに書く、学生時代への憧憬的、どーでも良い話なのです。

 ――そういうのは、キャラの定まった四コマ漫画とかなら成立するだろうが、文章だけで書くのはどうかと(独りツッコミ)。

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29711番です。うちゃたん 12/11-00:29
記事番号275へのコメント
鋭いご指摘ありがとうございます。

>展開の筋が素直なだけに、本当に芝居の脚本みたいで「脚本止まり」という印象が拭えないかと。
う……。まさにおっしゃる通りです。あまりに捻りがなさすぎました。
話そのものがベタなドラマだったとは……。
指摘される前に気付けよ自分!!といった感じです。
しかもこんな陳腐な脚本じゃ映像にもなりませんよね(苦笑)
今回は私の技量不足を露見してしまう形になってしまいました。お恥ずかしい。

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299感想ありがとうございます。E-mail URL12/12-01:21
記事番号275へのコメント
橘内さん、感想ありがとうございます。てか、早!


> 15 みゆき橋 早透 光
>
>  冒頭の『小さな鴨達がゆっくりと並んで泳いでいる』から後半の『父と一緒に浸かり鴨の群れを見た』につながって、父のエピソードが語られる――というのは良いのだけれども、モノローグで終わってしまっている。
>  『こんな私よりは充実した時間を過ごせているに違いない』と思うにいたるエピソードから、『この熟した肌。誰がいつ、女にしてくれるのだろう……』への回答までに挿入されるモノローグであって、一個の作品としてみると印象が弱すぎるように思われる。

印象が弱いか。なるほど。そうでしょうね。
自分でも何かものたらない感じはしてました。
そうか、そうなのだ。モノローグで終っているのだ。
もっと主人公の置かれてる状況が少し具体性が見えたほうがよかったかもな。
感想、ありがとうございました!


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276第65回1000字小説バトル 全感想『17〜20』橘内 潤 E-mail 12/7-22:49
記事番号274へのコメント


17 由美子戦記―鰻― ながしろばんり

 鰻を買ってきて食す――ただそれだけの過程をよくもまあ、千字まで引っ張れるものだと感心。
 途中のしりとりなんか小粋が効いてて、ほどよく散りばめられた擬人法も上手いもの。言葉の運びだけでしっかり魅せていると思う。


18 善悪の彼岸に、回る観覧車 るるるぶ☆どっぐちゃん

 いつもは映像の華美さしか分からないんだけど、今回のは象徴が分かりやすかった――と思う。たぶん、きっと。
 ・「カラフルな人混み=雑多な人種」と対比される「白」いドレスの神。
 ・「綺麗な色の本」と「ロックスター」の類似性。
 ・「綺麗な色」の本に似合うゴミ箱を探して、大きなスクランブル交差点「カラフル」な人混み⇒「綺麗な色=カラフル」
 ・スクランブル交差点から外れた、だれもいないメインストリートに「白」いドレスの神。
 ・白=カラフルでも綺麗でもないから、誰も助けない。
 ・「真っ赤」なドレスで「遊園地」へ。『みんな喜ぶわ』⇒「真っ赤=カラフル=綺麗」。
 ・「灰」色の観覧車とゴンドラ。「青」い空。――そこに「真っ赤」な神がやって来る。
 ※白い神が死んで、赤い神が生き返ったのか――白い神は要らなくて、赤い神が欲しいのか。
 ※「遊園地=スクランブル交差点=人混み」とすると、白い神がいてカラフルだった人混みがいまは、灰色の遊園地になって赤い神を待っている――ということ? あるいはもっと単純に、白い神がいなくなったから、カラフルは灰色になってしまったのか?

 ……ごめんなさい。やっぱ難しいです。リーさんに「Don't think,feel!」って怒られました。


19 俺 越冬こあら

 可能性の集合としての世界あるいは時間――なんていうとSFっぽいけど。
 作中、多くの『俺』が存在するなかで、語り手である『俺』が「俺は『俺』の優柔不断から生まれた可能性である」と思っていないのは何故だろうか?
 『そういった無数の可能性から選りすぐられたはずの俺は『いちょう祭り』の人ごみで妻の後姿を追っていた』との描写から、彼がそのことに不安を覚えていたことは見受けられる。
 妻にしても、『焼いも売りの俺から一本二百五十円を買って』いながら、自分と結婚した『俺』を見分けている。ということは――『俺』は「妻と結婚した可能性の俺」として自分を認識しているのか、「『俺』は他の可能性を捨てて妻と結婚した」と認識しているのかが気になる。
 前者だと、他の「俺」はもう歴とした他人である。後者ならば、他の「俺」は語り手である『俺』の振り落とした垢のようなもの、になるだろうか。
 また『リストラされた俺』や『演劇を諦めなかった俺』たちは、語り手である俺や、自分以外の俺に対してどう思っているのかも気になる。
 ついでに、『演劇を諦めなかった俺』から『演劇を諦めずに成功した俺』が派生したのか、語り手の『俺』から直接『演劇を諦めずに成功した俺』が分かれたのかも気になるところ。

 ……単純に「色んな可能性を捨てて、今の自分を選んでいるんだよね」と思ってて問題ないんだろうけど。


20 キャッチングセンター アナトー・シキソ

 『短パンのネエチャン』がいて『禁煙』で『マツなんたら』の顔してるけど本当はただの機械が『どんな変化球でも投げ』ていて。そして最後は『ネエチャンを無視して外に』出ていく。
 あと、バッティングセンターがキャッチングセンターなのは、「打つ」から「受ける」への変化――なんでも受け止めなくてはならないような世相の象徴?(無理やりすぎかな…)
 ちなみに私個人は嫌煙家なので、最後の一文は実感ゼロ。――いや、「嫌でも受け入れなくちゃならないこと」の象徴ってことなのかな、と思うけど。

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28417です。感想ありがとうございます。MAO E-mail URL12/8-08:43
記事番号276へのコメント
>  鰻を買ってきて食す――ただそれだけの過程をよくもまあ、千字まで引っ張れるものだと感心。
>  途中のしりとりなんか小粋が効いてて、ほどよく散りばめられた擬人法も上手いもの。言葉の運びだけでしっかり魅せていると思う。

 ちゃんとこちらの狙い通りに読者にお読みいただけているようで、ガッツポーズものの感想であります。
 小生も3000字は投票を済ませておりますゆえ、二作品重ねて感想を差し上げたく思います。
 ありがとうございました。

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30119番、ありがとうございます。越冬こあら E-mail 12/12-13:27
記事番号276へのコメント
橘内 潤さん、感想ありがとうございました。

色々と考察をめぐらせて頂いて、勉強になりました。
今回の拙作は、他人を羨む心の「あの時、ああしていれば……」という部分が実体化した様を書いたつもりでした。

『ラプンツェルの願い』拝見しました。
彼女の病状はかなり悪いのでしょうか。
すごくストレートな良い話で、照れてしまって「背凭れのない椅子に座ったまま一晩過ごすのはたいへんだ」というショウモナイ感想しか書けません。
ていねいな感想を頂いておきながら申し訳ございません。
3000字のほうも読ませていただきます。

まずは、お礼まで。

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277第65回1000字小説バトル 全感想『21〜24』橘内 潤 E-mail 12/7-22:51
記事番号274へのコメント
21 収まる 日向さち

 タイトルの『収まる』と、作中の『じっとしているための場所』『ご飯を食べて、テレビでやっていたアクション映画を見たが、なんだか落ち着かない』『ぴったりと収まった』『紙を弾くような音は立てず、擦れる音だけが繰り返される』『足や腕は跡形もなくなってしまった、と思う。全部溶けてしまったら、きっと、一生ずっと箱の中にいたくなるだろう』……そして『彼がいてくれるから』。
 前半の、迷子になって彼に迎えに来てもらった描写も考えると、「彼のそばにぴったり収まって、彼以外はいいや」ってなお話なんだと、素直に解釈していいんだろう。
 現れる言葉を順に手繰っていけば、すんない結論に流れ着く。構成も卒なくすっきりと余韻まで流れていけて、「押入れに収まっちゃう」という展開も面白い。
 ……個人的には、もうちょい映像的な描写があっても良いと思うけど(それこそ好みの問題?)。


22 歌声はいつか太陽へ向かう 伊勢 湊

 第49回1000字小説バトル「ナイトスター・リリー」の続編?
 場面は「ナイトスター・リリー」と同じく夜だけれども、前作では『いつか明るい日の光の下でリリーは歌うのだろうか?』となっていたのが今作は『君は太陽に向かって歌えばいい』となっている。
 続き物としてもテーマの持って行き方に無理がないと思うし、本作品のみを見ても卒がないと思う――が、やっぱり字数がきつい気がする。


23 しちにとなのに 大介

 作中の『パソコンがキー』という文書の時点でタイトルを理解。「ああ、恋愛物ね」って前提で読みすすめると――やっぱ恋愛物。意外性がなくて、肩透かしって感じ。
 劇中劇である必要性がわからない。劇中劇仕立てで字数を消費するよりも、場景を描いた方が良かったと思う。あと『こいつの目見るといえない…くやしいけど』『彼女は雄一が好きだった』は明らかに要らないと思う。そんなこと言われなくとも、これがベタな恋愛物だってのは瞭然なんだし。


24 『ラプンツェルの願い』 橘内 潤
 感想、歓迎。……泣き叫ばないようにハンカチ噛んで読みますです、はい。
 あ、これ読んでから三千字のほうも読んでもらえると喜びます。

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30421です日向さち URL12/14-00:48
記事番号277へのコメント
返信遅くなりました。すみません。ていうか、感想書くの早いなー。
ありがとうございました。

> 21 収まる 日向さち

>  前半の、迷子になって彼に迎えに来てもらった描写も考えると、「彼のそばにぴったり収まって、彼以外はいいや」ってなお話なんだと、素直に解釈していいんだろう。

確かにそんな感じ。傍に収まるっていいなぁ、という作者の願望が出てるんだと思う。

>  現れる言葉を順に手繰っていけば、すんない結論に流れ着く。構成も卒なくすっきりと余韻まで流れていけて、「押入れに収まっちゃう」という展開も面白い。

嬉しいお言葉ありがとうございます。
橘内さんとしては押入れなのね。衣装ケースとしか書いてないから、押入れの中でも外でもいいんだけど、中の方が想像に耐えるかも。

>  ……個人的には、もうちょい映像的な描写があっても良いと思うけど(それこそ好みの問題?)。

そういう感想はあるんだろうなとは思ってたんだけど、別にいらないかなーとも思って。実際どうなんだろう、って感じだけど、もう1回読み返す必要はありそう。

橘内さんとのやりとり、すっごい久しぶり。

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288Re:第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』ウタタネマクラ E-mail 12/8-17:38
記事番号274へのコメント
5番の者です。ご感想、ありがとうございました。

>  『葬式ごっこ』だけでも感じるのに、後半の展開も官能的。

あっはは〜。話を書いて、官能的と言っていただけたのは、初めてです。自分の中の新ジャンルを、ほんの少しでも更新させたかな、というのは、調子に乗りすぎでしょうか。(乗りすぎ)

> ラストは余韻を引っ張るような感じで弱い気もするけど、タイトルからして続き物だと思うと、あまり気にならない。

と喜んだのも束の間、やはりラストは弱かったですね。
以前から、シリーズ物に憧れていて、自分でもやってみたいと思い、タイトルに番号を振ってみました。
しかし、続き物といっても、一話完結型でいこうと思っていたので、この話はこれで終わりということで……。

次も、この話でいくかはまだ決めていませんが、このシリーズは、ちょっと気味悪い系で攻めていきたいと思います。
え、別に気味悪いというほどでもない? ……精進します(笑)

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289Re:第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』ウタタネマクラ E-mail 12/8-18:35
記事番号288へのコメント
作評歓迎ということなので、至らぬながら、私も橘内さんの作品に感想を。

1000字『ラプンツェルの願い』
ラプンツェルの童話は、自分で実際にはっきりと読んだことはないのですが、何かの挿し話で知りました。なんというか、あの、童話なのにおよそ小さな子供に聞かせるには生々しすぎる内容だという、アンバランスさが印象的でした。
そして、そのアンバランスで生々しくて、それなのに綺麗な映像、という魅力は、そのまま橘内さんの書くお話の雰囲気に通じるものだと思いました。(『睡眠病』シリーズとか)
1000字の作品は、ラプンツェルの話を引用することで、橘内さんの書く独特の雰囲気が引き立っていると思います。
ただ、宗の台詞は、ちょ〜っとアレかな、と思いました。もし現実で、ひねくれた人間が聞いたら、「くさい」と言われてしまうような気がしました。

3000字『病室のラプンツェル』
私は、こっちの3000字の方が好きです。病気で気が滅入っている時の、あの不安定さと、女主人公の突き詰めた気持ちの危うさが、上手いと思いました。
個人的に、清いカップルというのは、相手を知り尽くして安定しているカップルよりもエロさ満点だと思っているので、そこのところも楽しめました。
が、私は自称「アンチ乙女派」なので、どうも恋愛系の話は、読む前に構えてしまって、妙な反発心を抱いてしまいます。それは、私の脳が持つ「恋愛を司る部分」が、とってもひねくれている、というところからきていると思われるので、橘内さんの作品自体には、まったく罪はありません。

なんとも好き勝手書いてしまいましたが、「読み手の自分」は、書いている時の自分と別物だと考えているので、生意気なことを言っていますが、どうぞご了承ください。

後一年は、とおっしゃらず、気が向いたら、またご感想ください。よろしくお願いします。

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317Re:第65回1000字小説バトル 全感想『1〜8』ゆふな さき 12/17-03:58
記事番号274へのコメント
1番を書いた者です。感想ありがとうございます。読んでくれた人もありがとう。
ここでちょっと反省を言いたい気分。自分的にこの作品は恥ずかしいです。サロメの話に似せようとしたと見られるのですが、センスが悪いから似ていない。他に何故会話文のカギカッコ「」を二重線の『』にしたのか理由がわからない。特に気になったところは『美しい』とかの言葉があまりに過剰。
言い訳をするとこの作品、投稿した記憶どころか作った記憶もないんです。それが今回、一番目立つ所に載っていてちょっとぞっとしてます。まあ取り扱っている場面が私の書き続けている未完成の作品の一部だから自分の作品には間違いないと思う。でも自分ってこんなに幼稚な文章書く人間だったとは思わなかったわ…。
 「キモイ」と言う感想持つ人がいると思うけれど、それは私の作る作品はどれもちょいグロめにちょい色っぽく、でうっかりするとエゴ丸出しにしてしまうようなので、これは私の世界観らしいのでそこはいいけど…。
 今回、『こういうふうに作りたい』って言う狙いが他人にばっちり伝わって隠すことも出来ず、狙い通り表現できる実力もなく。そんな作品であることを客観的に気づけなかったことがショックです。
 と、反省してみるけど、きっと次に作品を出しても、いくらがんばってもこうなるんだろうな。表現って狙ってやるんじゃなくて、気づいたらこんな表現になってましたと言う場合が本物で、外側だけがんばってるのってへたくそで、私は中身がないからこういった作品を作り続けてしまうだろうな。それでもまあ、好きだから作るけど…。