ご挨拶が長くなりましたが、記念すべき連載第一回目は「作詞for QMUSICS」と題して、 まあ、一応詩人らしく(笑)、音楽のための詞、について書いてみようかと思います。 さて、ワタクシは、ほぼ年に一度しか練習しない幻のバンド(笑) 「jet puffed mars -hmallows(ジェット・パフ・マシュマロズ)」 に所属しておりまして、ヘボながらも 歌唱及び楽器演奏、 詞と曲づくりを担当しております。 楽曲のための作詞の方法は”先に書かれた詞に曲を後で乗せる” 「詞先(しせん)」と、 ”曲に詞を後付けする” 「曲先(きょくせん)」におおまかに二分されますが、ワタク シの(両方自作の)場合は、「詞曲同時」がほとんどです。 曲はたいてい、仕事帰りに、 自転車に乗ったり、歩いたりしている道すがらに、ふいにやって来ます。 足を進めるリ ズムや、ペダルを踏むテンポに合わせて、「ほにゃラ、ふにゃラ〜♪」みたいにスキャッ トしつつ、テキトウに思い浮かんだ言葉で、デタラメに口ずさみながら、なんとなく当て ていきます。家にたどり着く迄に忘れてしまわぬよう、PHSの録音機能を使って保存して おきます。 携帯文化以前は、公衆電話から自宅の留守電に吹き込み、後ろに並んでいる 人にかなり怪しがられていたものです(笑)文明の進歩とはなんとも素敵なものですね。 そんな風に録音したものを自宅に戻ってからPCで、歌詞とメロディーをおこします。が、 コードを覚えていないので(苦笑)よれよれキーボードを弾きつ、メロディーラインだけ 録音して、歌を乗せたテープをメンバーに渡してコードをつけてもらうと云う、なんとも 人まかせな(笑)方法で曲が完成します。かなりザツですね(笑)
ええと、詞の方に話を戻しますと、ワタクシは、楽曲のための作詞は、詩とは全く違った 回路で創っています。
「繰り返し歌って気持ちイイ(=繰り返し歌いたくなる)」 「歌った時、口の中が気持ちイイ」 「聴いた時、耳の中が気持ちイイ」 「普遍的でわかりやすい」 「音が乗った時に視覚的にクる単語をえらぶ」
特にこの辺を心がけていますので、伝えたい内容、テーマが、ぼやけてしまわない、ギリ ギリのラインを越えない程度までは、言葉を犠牲にしても、音感重視で、リズムに合わせ て、前後をかけかえたり、文字を削ったりする(または足す)ように極力努めています。 (……これは詩作時は、ワタクシの場合には、ほとんどありえない作業です)
また視覚的にも、聴きながら歌詞を見て、口ずさん頂くようなケースを想定し、必要以上 に漢字を用いず、出来るだけ平仮名にひらくようにしています。聴き手が入り込みやすく 視点がなるべく多面化するように、テーマは重すぎず、「かなしみ」など、負の感情を題 材に扱う際も、あまり内省的になり過ぎないないように気も遣ったもりして。なんて偉そ うに何だかんだ云いつつ、とにかく「自分が歌って気持ち好い!」が最優先だったりする のですが(笑) うーむ……だいぶいい加減ですね(笑)
そう云えば、第一回CoC詩バトル投稿作 「メリ、メリィクリスマス」も、ほんのりメロウ チューン寄りな”ポップ・クリスマスソング”をイメージして書いたものでして、比較的、 楽曲用の詞作時と近い思考回路で創ってみました。お暇だったらぜひお立ちより下さい。 (宣伝したりして……笑)
そんなこんなで、今までにワタクシが書いてきた楽曲向けの詞の中で、テーマに「音楽的 要素」を含んだものを、かんたんな解説文とともに、今後何回かに渡って掲載させていた だこうかと思っております。詩作とは、また全く違う感じに仕上がっているので、普段の 拙詩作をご覧に下さっている方々には、少々違和感があるのではないでしょうか? (そんなこともないか?)
みなさんは、どんな時にどんな感じで書いてらっしゃるのかな? とっても興味深いです! そう云う話、よろしかったら聞かせて下さい。メールはQMUSICSインフォデスクまで。 (って、Qさん勝手にすみません!……笑)
では、また次回この場所で!
第二回に、つづく、……はず♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宇宙空の泡(うちゅうくうのあわ) 作詞/作曲:佐藤yuupopic
見えないなら見るのを止めようか 眼鏡外して両目をつぶろうか すぐに世界中は眠たくなって やがて頭は冴えてくるだろう
水色と銀色の花びらを待って 白い嵐にあなたと僕も舞って 晴天のヘキレキか キラリと光って 怖いけど とてもきれいだろう
1・2・3(ワン、ツー、スリー) ヒュンと落ちる 4・5・6(フォー、ファイヴ、シックス) そう 舞いあがる And lots of kisses(And lots of kisses) 遠い粉と 綿の星雲へ 廻るだろう うんと速く 沈むだろう ずっと深く And lots of kisses(And lots of kisses) そして 高く高く
轟音 耳鳴り そうさ大笑いさ 体温 夢見がちなハニー そしてAnd lots of kisses(たくさんのキス)さ
じきに世界中は きっとパースペクティブに 君をすっかり さらってゆくだろう
1・2・3(ワン、ツー、スリー) さっと 溶ける 4・5・6(フォー、ファイヴ、シックス) 吸い寄せられる And lots of kisses(And lots of kisses) 広い彼方の あなたへ
消えるだろう うんと近く 変わるだろう 宇宙空の泡に And lots of kisses(And lots of kisses) 懐かしい初めての永遠へ And lots of kisses And lots of kisses
Yeah!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪ かんたん解説 ♪
キラメキ☆ポップナンバー(笑) 連載第一回目にかけて、「jet puffed marshmallows」を結成して一番最初に書いた曲なぞ。 当時、演奏曲がなく、好きな音楽ジャンルが全く異なるメンバー同士が、バンドの方向性を決め るだけで、早速解散しそうな状況だったため(笑)それを打破するために創りました。 青春時代(笑)に、一応全員が共通して聴いたことがあった、THE STONE ROSES(懐かしい!) のスマッシュヒット曲 「ELEPHANT STONE」っぽい感じ(笑)にしてみた(なんて図々しい!) とりあえず「キャッチーでキラキラした感じに」ということで。 歌詞も、なんとなく「ELEPH -ANT〜」の幻覚チック(笑)な雰囲気を踏襲しているように思える。 しかし「じきに世界中は きっとパースペクティブに」って 我ながら一体なんなんだろう(笑)。
|