株日記外伝
『知識ゼロからの確定申告』
……その32

by ごんぱち



○三月某日『だまって国に付いて行け』

 厚木の社会保険事務所から封書が届いた。 開けてみると。

「特別催告状」

 穏やかじゃないの来たーーーーー!

 まあ、取り敢えず読んでみよう。
「年金払え、さもなくばころす」(意訳)
※この場合の「ころす」とは、社会的に抹殺する、つまり
「まああそこの家の息子さん、年金滞納して財産差押えられたんですってよ」
「嫌だ、いつかはやると思ってたわ」
「そうよね、あの人の顔御覧になってよ。目は釣り上がってるし、顔がボーっと浮いてるでしょ、あれキチガイ〔ネタ元ママ〕の顔よ」
「怖い怖い、隔離されちゃえば良いのにね」
「そうよね、痴漢冤罪でもかけられれば良いのに。それから財産も差押えれば良いのに」
 というような意味。

 ちょっとネットで調べてみると、この次の段階で督促状が来て、延滞金が付いて、それから差押えの予告通知書が来る、という手順になる様子。
 しかし、この書類、他の人のところには12月頃に来たような話が目に付く。
 或いは、ちびちびとごまかしごまかしで払っていた分でずれたのか、それとも社会保険事務所によって発送時期が違っただけか。
 しかし2年より前は時効、という形ではなくなってるんだな。
 国も大変だよなー、60歳超えたら愛国者は死ななきゃいけないよねぇ。やっぱり愛国教育が足りないんだねぇ。

 で。

 差押えという暴力をちらつかせている国に、暴力では立ち向かえないので、何とかいなせないかを試してみる事にする。
 基本計画としては、ほぼ25年の納付にして、年金負担額を最低限にしつつ、完全な払い損(受取額ゼロ)にはならないようにする、という落とし処を狙っている訳だ。
 免除申請をすると、納付期間が無駄にびろびろ伸びる事になるし、免除してやってる感を持たれるのも気に食わない。
 んな訳で。
 送付された納付書のうち、一番新しい分だけ支払ってみる事にした。

 ――今までと一緒だな。
 ただ、納付書がまとまっているので、

> 平成18年4月〜平成19年1月 138,600円

 これだけ。
 市役所の金融窓口では市税しか扱ってくれないので、ATMで金を下ろしてセブンイレブンへ。
 支払い完了、と。
 さてさて、これで一体、どういう扱いになるかねぇ。
 まあ、何食わぬ顔で督促状が来るかも知れないけども。そうなったら滞納金とか厄介な物が発生するのでさっさか払うけども。
 督促状は納付期限から20日以内に発送とかなっているから、まあ来月には動くなら動いてるんだろうなぁ。

 ――まあ何しろこの件は、自分の力をもっと増さねばどうしようもない訳で、今は経験値稼ぎの期間と割り切るしかなし。
 ペンは権よりも強し。然れども、まだ我がペンは微力なり。


 話変わって。
 国税還付金振込通知書が届いた。
 ――要するに、この前の確定申告で戻って来た金である。
 振込額13,927円。よしよし。
 それもだけど、この葉書ちょっと特殊だなぁ。
 いわゆるシール貼り合わせ式の封緘葉書というヤツだが、普通の3枚に開くタイプと違って、2枚重ねで下がカーボン紙になってる。表面の紙が薄いせいで、厚み少なめ。
 何となく特製っぽいけど、一般流通している代物なのかなぁ。無駄遣いとかしてないと良いんだけど、税務署さんや。


<株の話 もしくは「遠くへ行きたい……って訳でもないんだが番外編――お相撲酸と書くと著しく嫌、両国」>
 チムニーの株主総会に行って来た。
 株主総会シーズンと言えば、6月が定番だが、チムニーの決算は12月締めなので、こんな時期なのだ。

 場所は両国、時間は3月29日の午前10時から。ついでに言うと、本社はJR両国駅にくっついた花の舞の2階だ。あの辺通る人は、何となく目にしているに違いない。

 両国へは、丁度JRの青春18きっぷが残っていたので、これで向かう事にした。
 ――それは良いのだが。
 JRだけを使った場合、7時32分の海老名発の相模線に乗らねばならない、とどのつまりは2時間近い時間がかかる(小田急線を使えば、1時間ちょい)。

 如何なものかと。

 うーむ、相模線を挟んでしまうと、どうもJRの機動性はイマイチだなぁ。JRの駅があるだけマシではあるけど。
 と、若干の不満はあるものの、今回の青春18きっぷの期限は4月10日なので、先延べにしたところで使用機会を逸するだけである。
 腹を括ってJRだけで海老名から両国へ向かう事に。

 前日、バイト先の送別会があったが、酒は程ほどに留め、当日。
 バイトに出る日よりも1時間ばかし早起きして、出発。
 危なげなく相模線に乗れた。
 飲み会翌日の典型的な睡眠不足で、うつらうつらしながら茅ヶ崎、新橋、秋葉原と来て、9時半前に両国に到着した。

 株主総会の案内に付いている略地図を見ながら、第一ホテル両国を目指す。
 両国ってしかし、初めて降りるかも知れない。
 お相撲さんはいるかなぁ。お相撲さんっぽい人でも良いんだけどなぁ……なんだあの建物、でかっ。
 江戸東京博物館――ねぇ。やたらでかくて威圧的、いかにも石原知事が作りそうな代物だ(後で調べたら違った)。
 歩くうちに、第一ホテル両国に到着。
 ロビーに何人か株主総会狙いっぽい、妙にラフな格好の人がいた。
 ん、ここで待たされるのか、と思いつつも、別に入場規制もしている風ではなかったので、エレベータへ。
 ホテルマンの人――か、チムニーの案内係かは知らないが、ボタン操作をしてくれて、エレベーターが到着。
 エレベーターの中には丸椅子が置かれていた。ちょっと豪華感があるなぁ。
 ひょっとして、ここ高級ホテルとかそんなの(<ビジネスホテル愛用者)?
 会場の5階の宴会場「清澄」に来ると「チムニー株主総会会場」の案内が出ており、進むと、社員の人たちが挨拶で出迎えてくれた。
 まあ、今まで行った株主総会とさほど変わらない――と言いたいけれど、割とそれぞれにヴァリエーションがあるから、一概に括れないか。
 フジタとか、ケチな会館みたいなビルだったし、ライブドアは幕張メッセだったし。
 まあ、そこそこの広さの結婚式会場並。実際に結婚式の披露宴にも使われる部屋だし。
 で、中は席が縦横20席もないぐらい、議長やら取締役やらのスペースも同じぐらい。
 流石はジャスダック上場、小規模だ。

 本など読みつつ、ぼんやりと待っていると、役員入場、10時になって総会開始となった。
 議長がざっくりと口頭で事業報告や議題の説明等を終えて、株主からの質問タイム。
 優待はもっと良くならんのか、とか、店の種類を増やしすぎるのはどーなのか、とか、M&Aは考えているのかとか、特に当たり障りのない質問ばかりであったが、そのほとんどに社長がてきぱき答える。
 1984年開業、1990年代表取締役就任となっているところを見ると、会社をゼロから作り上げてきた人のようで、全体をがっちり把握しているんだろう。頼もしげ。
 まあこの辺の印象は、正直当てにならんのだけど。ゲオも創業者の社長が事故死してしばらくは株価は下がったけども、その後は平穏に進んでるし、松屋フーズの社長は健在だけど株価はズルズルと下がってるし。

 質疑も終わり、その後に報告会や懇親会の類もなく、株主総会は終了した。
 で、帰りにお土産として、チムニー全店で使える金券を貰ったのだが――。

 お一人一枚居酒屋タイムのみ有効の500円券が4枚。

 がっちりしてる、がっちりしておりますぞ、殿!
 ……殿って誰だ。

 いやはや。
 ぐるナビクーポンで、ワンドリンクサービス使えば、それだけで400円分ぐらいにはなるんですぜ。
 まあ、今は設備投資の方が大事で、株主に還元とかいう時期でもないから仕方ないけども。それぐらいガッチリ屋じゃないと、会社大きくなんないだろうけども。というより、何を貰うにしてもその分会社の資産、つまり価値が減るのだから、何かを貰っても貰わなくても会社のオーナーたる株主に損も得もないのだけど。でも、ガッカリ感は否めないなぁ。

 翌日、決議通知、優待、配当が届いた。
 即日発送……というより、総会の日の朝とかに発送してたんじゃなかろうか。
 優待は10,000円分の優待券もしくは相当額の品物の引き替え葉書、配当は1株5円が1,000株。税引後の手取りである4,500円分の郵便振替支払通知書。
 約300万の株価で、優待+配当が年間3万円ぐらいだから、利回り1パーセント。
 これで、株価がきちんと上がって行けば良いんだけどねぇ。

 3月30日時点の終値が、
・チムニー(3362):2,580円×1,000株
・ゲオ(2681):239,000円×1株
・松屋フーズ(9887)1,611円×100株
 ゲオと松屋フーズは、優待、配当の権利取り済み。
 株数が多くても少なくても同じ優待で、しかも優待の金銭的価値が結構あるので、1株で権利取り出来たのは成功と言えるか。

 後は株価が上がれば良いが、こればかりはそうおいそれとは予測も出来ない。
 とまれこうまれ、火急の金でなし。
 自分で利用している程の会社であるし、ガタガタ騒がずホールドすれば、そのうちなんとかなるだろおぉ〜、とくらぁ。







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