株日記外伝
『知識ゼロからの確定申告』
……その26

by ごんぱち



○九月某日『オー・ソーリ・ドーヨ』

 小泉政権が終わり、安倍内閣が誕生した訳だが、いずれにせよ森派なので、やる事は変わらないんだろうなぁ、と思う。
 してみると、森元首相が散々人気がなく叩かれていたその理由というのは、政治信条とか政策とかではなく、単純な個人攻撃だったんだろうなぁ。

 で、安倍総理大臣になったら、税金はどうなるんだろう、と、少々デジャヴ感のあるネタを振ってみる。
 何をするかは分からないが、公約を守るのが最近の総理の流行りっぽいので、所信表明演説から考えてみよう。

・美しい国、日本
 美しいという定義には様々なものがあるが、いかなる美しさにも勝るものと言うと、自然の美に他ならない。だとすると、日本を美しくするためには、乱れつつある生態系を取り戻すなどの必要がある。
 →環境税増税

・集団的自衛権の行使については、個別具体的な例に則し、よく研究する
 研究するというのは、考える事だから、別に使うとは言っていない。アインシュタインは原爆を作らないの原則。
 →防衛費減額
 →研究費増額

・ホワイトハウスと意志疎通をしながら、中国や韓国との信頼関係を強化する
 意志疎通と信頼関係の対象が逆な気がする。配線ミス。
 →総理の脳内バイパス工事費分増額

・拉致問題対策本部を設置
 →拉致被害者が戻って来て納税者が増えるので税収アップ

・教育再生会議の創設
 現代教育は戦後から始まっているのだから、当然一九四五年から今までの教育制度を改めて作りなおすと考えられる。
 →全教員退職金分増額
 →全教員の給料、新人教員並に減額
 →学校取り壊し、再建分増額
 →指導要領作成費増額

・再チャレンジ支援策
 →端金しか稼がなかった非課税ただ乗り非国民フリーターの二割が、モーレツ愛国馬車ホース死んでもリゲインサラリーマンになって税収アップ

・抜本的な行政改革
 →鉛筆をホチキス止めしてギリギリまで使うので、鉛筆経費削減

・筋肉質な政府
 →プロテイン、ワセリン、バーベル購入費増額

・アインシュタインの教え
 →質素を推奨する為に、最低賃金引き下げ
 →謙虚で質素なNOと言えない日本になるので、サラリーマンの労働時間増加、税収アップ


 さて結果は!

<国民にとってプラス>
 費用削減3、税収アップ3

<国民にとってマイナス>
 増税1、費用増額6、最低賃金引き下げ1

 6対8で、国民にとってマイナスに決定!
 はぁ、また懐が寂しくなるのかぁ。
 でもまあ、良い使い方をしてくれれば何にも問題ないよね!
 何しろ美しい国になるんだもんね! 拉致被害者帰って来るし、世界の警察になって尊敬されて、子供がすっごく賢くなって、愛国が満ちあふれてみんなムキムキのモーレツ社員だもんね!

 ……ふぅ。

 相変わらず、政府の理想とする国家体制ってのは、「富国強兵」とか「一億一心」とか「滅私奉公」とか「ウッシッシ」とか、そういう領域にあるよなー。
 下手に隙を見せず、しかし己をなくさぬように生きたいものである。



<株の話>
 安倍体制だからと言って、株価が急変する事もなかった。
 なかった、というか、その前に大きく動いたのだ。
 現在の資金の大半を注ぎ込んでいるチムニー(3362)、9月は2725円から始まった。
 これでも相当落ちているのだが、ゆっくりと放物線を描き下落、下落。
 ついに、19日の終値が2480に。
 流石に、我慢の限界。
 やったる!
 買い付け!
 ――1000株が優待の区切りなので、買えたら買おうと思ってはいたのだが、本当にここまで下がるとは思わなかった。
 20日に2480円で200株、更に下がるので2410円で200株の買い増し、これで1000株に到達した。
 ここで反転を――反転を。
 その日の終値2390円。
 ずるりずるりと下げて、22日には安値2260円に。
 きゃああああっ(実際はそれほど騒いでいない)。
 まあ、翌日に上がったんですがね。
 2490円まで(この時はもっと騒いだ)。
 一応は買い増し効果あり、というところで気分は悪くない。
 悪くはないが、もう少し上がって貰わないと、買い増しした意味がない。早めに上がって、現金かさせて欲しいもんだ。

 ゲオ(2681)は223000円で、買い付け価格と比較して、ギリギリマイナスのところ。優待目当てでもう少し上がるかと思ったが、どうもこの会社の株は、優待直前にちょっと休む傾向があり、売る気になるような上がり方はをしないのよなぁ。
 松屋ヤフーズ(9887)はジリ貧。底堅さだけが取り柄だと思ったら、ズルズル下がって1645円。のんびり持つつもりだから良いけれど、何こんなに下げてるのか。

 しかし見ていて思うのだが、チムニーとゲオは、どうも日経平均株価と逆の動きをする。日経平均が上がると下がり、下がると上がる。
 つまり、日経平均の上がるような、なんか良い事があった時に「だったら、この株を売ってあっちを買おう」の、「この株」に相当しているらしいんだな。

 さてさて、明日はどっちだ?
 







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