株日記外伝
『知識ゼロからの確定申告』
……その18

by ごんぱち



○一月某日『松井証券がわたしにくれたもの』

 するとはなしに、松井証券の口座にログインすると、プレゼントのお知らせが出ていた。
 貰えるのは『早分かり確定申告ガイド2006年版』。
 早速申し込んだ。
 やはり、そういういかにもなネタ本があると助かる。
 まあ、申告書そのものは根本的に国税庁のホームページのフォームで作ろうとは思っているのだが。
 申し込みをしてからしばらくして、封筒が届いた。
 大和税務署から。

 って、別口かよ!

 中身は、確定申告の申告書と、「確定申告の手引き」。ダブってるよ、ダブってるよ。
 なるほどー、一度申告をすると、マークされるんだねぇ。お兄さん、一つ利口になったよ。
 後、こなしていないイベントと言えば、申告漏れを疑われての査察ぐらいのものだが、まあそういうのはないに越した事はない。
 まあ正直なところ、株のキャピタルゲイン分がどういう扱いになるのか、未だにハッキリ把握はしていないのだが、とまれこうまれ、「元本の百万円を取得単価として」「年末時点で全て現金化した口座残高から差っ引き」「特定口座で既に支払った税金分は申告して」おけば、大体間違いな、と、思うんだがなぁ。
 正直、この心配事は、今年や去年に株式投資を始めた人には、まったく無縁なものなので、読者諸氏は我が身を振り返って心配になる必要はあんましないんだがねぇ。

 しかし図らずも手引書が二つ手に入ってしまった。
 松井証券の手引書は、単純に株式投資のキャピタルゲインと配当課税について、申告した方が良い人が分かるようになっている。
 税務署の手引書は、もっと細かいなぁ。申告期限とかも書いてある。流石にお役所の手引書だけあって、フォントや印刷が微妙に安っぽい。まあ、あんまり豪華絢爛な代物だと「どこに金使ってんだ」と、腹が立つか。そう考えれば、この口の位置が明らかにおかしい、税金とどう繋がるのか今二つ理解に苦しむキャラクタの絵も許せるような気がする。
 ここからざっくりと拾ってみた感じでは、株に限って言うなら、申告が必要なのは、「前年や本年に損失が出た人(翌年以降に繰り越して、税額を抑えられる為)」「複数の証券会社を利用している人」「配当を受け取った人」という辺りで間違いはなさそう。
「えーと、じゃあ、自分は当てはまるのかな?」
 と、思ったチミ。
 やっとけ。
 悪い事は言わない、やっとけ。
 何故なら、やらないと後で心配になるからである。
 迷う事は、迷う時間が無駄になってしまう。
 だったら、やっておいた方がいい。
 まあ、面白おかしいものでも、「まあこんなに」簡単なものでもないのだけれど。
 ともかく、やっとくと何となく安心だ。
 これが生命保険やら何やらのように、身銭を切るものなら、手放しでやっとけとは言わないが。
 しっかし、今回の税金、一体いくらになんだろうなぁ。
 今は優遇税制で一割基本な筈だけど、元本百万で考えると、三十万円ぐらいになるんだよなぁ。
 と、心配を適当に翌月に残しつつ、今月は終わる。


<株の話>
 一月に入ったので、かねてから目を付けていたチムニー(3362)を買った。
 繰り返しになるが、海老名にもようやく進出を果たした居酒屋「華の舞」の会社である。
 で、五日に早々と3050円で200株、その後ぐいぐいと伸びるのに気を良くし、3710円で100株買い増し、4000円の上値に達し、正しく天井知らず――と思ったら。
 やって来ました。
 ライブドアショック。
 後になってから思い出せるように、少し情報を足しておくなら、ライブドア株が粉飾決算疑惑に伴い、大量の売り注文が出た。お陰で、東証のシステムの限界に近付くわ(実はこの日記の第9回で、その可能性をそれとなく指摘しているのだ。凄いぞ去年の自分!)、連想売りやら信用取引の追証の資金繰りやらで全体の株価が下がるわのてんやわんやで大騒ぎだった出来事の事。
 お陰で、特に落ち度のなかったチムニーも3000円割れまで下落した――ので、もう100株買い増しを試みた。
 ゲオを全て処分しておいたので、現金によるリスク分散が出来ているのだ。これを戦略的勝利と言わずして何と言おう(下手の考え休むに似たり)。
 しかし、チムニーは成行注文が出来ないJASDAQ市場の為、底値の買い付けには失敗し、やっと買えた時には3160円にまで値を戻していました、とさ。
 谷深ければ山高し、さらでもライブドアの連想やら追証やらというさして根の深くない下げ材料だった為、値段はジワジワと戻し、本日終値で3580円。きっちり含み益はプラスになっている。買い増し判断は、今の所間違いなかった。
 つっても、この日記書き始めた第一話から見て、三十万ぐらいしか金増えてないんだけどもね。

 そうそうライブドア株、PBR(会社が解散した時の、株主の分け前の指標。1で株価と一緒。0.5だと株価の二倍貰える)が1を切ったところを狙って買ってみた。
 一株だけ。155円で。
 ひょっとしたら、株主総会に出られるかも知れないから(多分、株主が多すぎて入場規制とかやられるだろうけど)。
 ちなみによく言われる、投資指標のPBRとPERの区別の仕方は、資産が帳簿に書かれているから「BOOK」、利益だから「EARN(稼ぐ)」。原語を意識すれば、覚えるのは簡単。

 もう一つ、ゴールドマンサックスの投信を、再び買い直した。今度は40万円分。米ドル建てなので、為替相場で価値が動くのが相変わらず面白い。ちょい円安で、一万円ぐらい評価額が上がったお陰で、松井証券の資産が50万円を超え、ようやく元のラインに戻った。めでたし。







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