株日記外伝
『知識ゼロからの確定申告』
……その16

by ごんぱち



○十一月某日『増えないよ』

 例によって、今年も年末調整の時期がやって来た。
 バイト先のボスから渡された緑印字のニクイヤツ、給与所得者の保険料控除申請書。
 本当言うと、これは何一つ出さず、全部確定申告で片付けてしまえば良い訳だが、まあまとめて計算するのも億劫だし、今のうちに小さい事からコツコツと。メガネメガネ。
 配偶者も扶養義務者もない我が身にとって、関係あるのは社会保険料控除だけ。
 で、年金と健康保険だ。
 健康保険は、以前にまとめて支払ったから、領収書が残っている。いつぞやに買った領収書入れにバッチリ入っているので、そのまま記入する。しかし、87000円も払ってたんだなぁ。
 次に年金。催促避けにひと月分だけ支払った代物だ。ご丁寧に、ハガキで報告が来ていたヤツから転記する。これは、証明書類兼用になっているんだそうで、三つ折ハガキを切って控えと提出用に分かれる。
 この折れるハガキを考えた人は、さぞかし郵便局に恨まれているに違いない。一枚のハガキより遥かに多い文章量を送れるし、封書の特徴であった「中身を隠す」という性能も持ち合わせているのだからして。民営化された暁には、三つ折ハガキ用の特別料金が設定されるに違いない。
 さて、納めた年金は、13580円っと。
 ちなみに年金戦略としては、三十五歳になってから払い最低額だけ確保する予定。ガバガバ税金を注ぎ込まれる事が確定的である以上、年金無受給状態は負のリスクが大き過ぎる。が、社会保険庁への小遣はできるだけ削りたいという辺りのバランスを取った結果である。
 ったく、社会福祉の基本は生活保護でいーじゃないか。
 皆が働ける間は働き、休むべき時は休み、身の丈ほどの延命をして大往生を遂げられるような世界にならんものかな。何が怖いのかな、そんなに明日の事ばかり考えて、今日が楽しいって事も忘れて。


 今年一年、どれぐらい稼いだかは、じきに出るだろうけれど、それはそれとして貯金はどれぐらい増えたのかなぁ、と、給与振込に使われている通帳を開いてみた。
 去年の十二月に給料が振り込まれた時点で、465831円。そんで、丁度一周年になった今が、539759円。
 ……ほとんど増えてない。
 まあ給与以外の収入がないでもないのだが、それを差っ引いてもお粗末な感じだなぁ。
 と、思っていたのだが、よくよく見ると、三月十一日に160000円おろしている。それから、五月十七日にも、毎月のおろす金額よりも30000円ばかし多くおろしている。
 ……パソコン買った時と、名古屋行った時の分だ。
 うーむ、とはいえ、それでもまとめて300000円にもならんのか。
 もう少し増えると良いんだけどなぁ。


<株のこと>
 特定口座切り替え前のキャピタルゲイン課税分をいい加減はっきり清算(つまり、全部現金で年を越すって事)したくなり、ゲオの売り時を虎視眈々と狙っていたところが、買戻し値を越える310000円に値上がりした。
 とりあえず、311000円で3株売却成功。
 嬉しがっていたら、数日後にまたどんと上がり、もう3株を321000円で売却。
 この二年ぐらいボックス相場が続いていたので、売り手も焦っているのだろう。証拠に、翌朝、板を見ると特別気配(成り行きの売り買いどちらかがあんまし多くて買い手や売り手を待っている状態のこと)になっていた。
 特別気配値の320000円程度に指しておいたら。

 約定336000円……高値369000円。

 ……なんじゃそりゃ。
 その後も株価はズルズルと上がり、一時は400000円を越えたってんだから、とんでもない。
 もう一日遅く売っていれば、と、思わなくもないが、ここで売れなかったら、今現在も売れずにズルズルやっている気がするので、まあ悪くないタイミングだったのかも。

 利喰い千人力。
 頭と尻尾はくれてやれ。
 にゃんにゃん。

 結局、口座に出来上がった資金は、3,719,302円。
 ざっと2,719,302円のキャピタルゲインという事になる。
 税率は現在優遇税制中につき、十パーセントであるから、271,930円。よりもちょっと少なくなるのかな。特定口座後の取引では源泉で引かれているし、別の口座では数万円損してるし。
 と、この辺の計算がズバズバ説明出来ると良いんだろうけどねぇ。
 まあ、国税庁ホームページで、数字入れりゃ計算してくれるからねぇ……。
 実際、税金の為に労力を使うのは、集める側であって、納める側ではないと思うさ。
 租庸調でもあるまいにねぇ。
 まあ、三世一身の法とか、その頃っぽい法律は残っているけども。

 ――続きは、次回。






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