第101回 平成の短歌バトル
「天然の日向ぼこ」とは不自然か元々お天道様の恵みを

ありし日の想いを沈め椿落つ遺影の笑顔に目を閉じ一礼

カラマーゾフの兄弟を読み終えたあと私にはやることがない

これはもう店が仕組んだ罠としか破産を招くUFOキャッチャー

しろむくをむくなわたしがみにまといくちなしのごとあなたにそまる

スイッチを点けたり消したり忙しいロードヒーティング今日も働く

花瓶から薔薇が抜かれて密集感減じたりたる下駄箱の上

久方にかつての職場の人と会う役職以外でどう呼んだやら

君いそべ私あんこと論争すカルチャーショックはずんだとくるみ

弱々しい母の電話を思いつつ段取りばかりを考えている

晴れ渡り昨日の雪は融けきるも日陰に氷見つけ踏む道

赤々と燃えゆくような雪の上融けて崩れる長い長い影

雪が降るあいつの住んでるあの街も地球の形に埋めてゆく

雪の上みっつ並んだ足跡が一つ残して分かれる十字路

掃除して昔のケータイ出て来たら電池に剥がれたプリクラの跡

突然に電気を消され「おい消すぞ」言葉は遅れてやって来るなり

冷蔵庫いつかの豆腐が今もある消費期限は意外と先だ


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