第93回 平成の短歌バトル
あなたにはきっと似合うよ晴れ渡る土砂降りの雨横雲の空

この街に来た時作った通帳のページ埋まりし五年目皐月

ゆめなのかつきにみいられおにとかすくもまにみえるあかきめがたち

逆上がりしてみたときの地平線
水たまりの空夢の浮橋

五月病我が社に一人もおりません新人自体採ってないから

見切品五パー引きとか貼られても一体何の意味があるやら

小松菜と挽肉炒めて五・七・五・七・七加えて夕飯できたよ

植物が騒ぎて背中に感応す瞬間移動の様な動きに

白き文字「げんき」を通過する時にブレーキ音がかまびすしくて

物理的量はそんなに増えぬだが心理的なる重荷に怯え

夜着の袖しぼれるほどのあさぼらけとぼけないでよわかっているの

夕焼けと電線の成す幾何学も晩のおかずのヒントは示せず


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