No. |
句 |
詠者 |
得票 |
備考 |
09 |
手続きを済ませるたびにひとつずつあなたの跡も消し去って 春 |
お気楽堂 |
4 |
★ |
12 |
もう少し待てばドラマの最終回のような夜明けがやって来るから |
越冬こあら |
3 |
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02 |
このごろは煙の出ない線香のいつ火が点いたか誰そ知らせむ |
ようこさん。 |
2 |
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07 |
スプーンをゆっくり回す溶け込んださようならごと飲み干す紅茶 |
お気楽堂 |
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10 |
もう何も見てないじゃないか君達の怒りに燃える碧き瞳は |
越冬こあら |
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15 |
幽霊は桜におなり来年も毎夜あの樹の下を行くから |
兎六 |
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03 |
時として猫体当たりで伝えんと繰るる言葉の痛痒きこと |
ようこさん。 |
1 |
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05 |
触れられた髪から体全体へ 君のその手の波動が伝わる |
亜沙 |
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06 |
手のひらにささったままのトゲのように ちくりと痛むあの日の言葉 |
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08 |
さよならの後に届いたエアメールごめんね転送先は知らない |
お気楽堂 |
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11 |
春暁の空に地球は白ペンキ刷毛の跡付け生きよと促す |
越冬こあら |
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13 |
気まぐれに食事を運ぶスプーンを視線を外すだけで拒んだ |
兎六 |
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16 |
髭剃りの仕事の声を聞きながらスパムメールの処理をしている |
宮武赤胡 |
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17 |
春雨のひとつひとつがおおきくて裸足の幼児ひとり駆け抜く |
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04 |
紛れ込む雑踏の中 ポケットの携帯ギュッと握り締めたり |
亜沙 |
4 |
失格 |
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3*9=27 |
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