第4回短歌バトル投票用リスト

◆ 桐生遥歌
 泣き止まぬ儚き命取り残し夏を殺して秋が来る空
 こんがりと狐色した思いかな 焼いたよ妬いた、ヤキモチ妬いた。
 夏の日の夕暮れ近き 時刻かな カナカナゼミが告げる別れよ

◆ 沙汰
 天の原ふたりで見たねかすかなる月をあおいで少しだけわらって
 我が思い集めてはやしもういいかな?ずっと君にだっこして欲しかった 
 大海の磯もとどろによせばいい割れて砕けて裂けて散るなら

◆ 安芸賢治
 拭いたあとから相方がついてくる 猫の足跡に笑われている
 相方が『のろまだな…』って顔をして窓のすき間をすり抜けてゆく

◆ 宮武赤胡
 久々ニ蝙蝠ヲミタ帰リ道ヤハリ今夜モ飲ンデイマシタ!
 月は充ち絡繰小道迷い道酔ひもせず罷(まか)る最終列車
 排水にひぽぽたますの響きあり土管の果ての阿弗利加を想ふ

◆ 瓜生遼子
 追えば逃げ逃げては追い来る青嵐お前も私も同じ成分(もの)なり
 我こそは短夜までもを恨みつる「逢いたい逢いたい」卑しきものかな
 生まれでよ伸び行け紡げよ現われよ言葉になれよ言霊のまま

◆ 越冬こあら
 ふる里はエスカレーターエレベータ都会の暮らし心の置き場
 夢描く画用紙重ね束ね詰め小さき手を取り今夜引越す
 クルクルとまわる磁石という器具とブルーの針が指し示す先


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