Record02

●第三回落語馬花
●溶鉱炉Vol.7
●売込隊BEAM
●Big18オーケストラ創立40周年記念ジャズコンサート
●プロジェクト[syfte.(スィフテ)]

あなたの観覧記がイベントを次回成功に繋げます。掲載された各イベントの楽しい感想を編集室までお寄せ下さい。EVENT RECORDとともに掲載させていただきます。

落語は今、ブームなのだ!





写真左より金原亭馬吉さん柳家初花さん。ゲストの橘家圓蔵さん



POETRY VS ROCK!!●二階建ての地下一階フロア(バンド生演奏)と地下二階ラウンジ(詩人朗読リレー)の完全同時進行型LIVE!!
フロア出演●灰野敬二(スペシャルゲスト)、骨肉ビール(チバ大三・斎藤睦)、ウシトラ、バンド名未定(山崎怠雅他)、電脳ショックボーイズ
詩人●桑原滝弥、泉俊行(炎氷)、楠木菊花、青木太郎本人、児玉あゆみ、佐藤yuupopic、GアルファMI、あまお、恋川春町(順不同)、他一poet追加予定あり
DJ●dbqp、MURA(友情出演)
展示●おしょー、正成みゆき、佐野友美(友情出演)
お問合せ●恋川春町

QBOOKSでも活躍の佐藤yuupopicさんのメッセージ
念願叶って恋川春町氏の『溶鉱炉』についに出演させて頂けることになりました。 すっげえウレシイ。地下二階ラウンジの10人(各20分の朗読リレー)と云うこと で20分持ち時間を頂きました。他ならぬ恋川氏の『溶鉱炉』だし何しようかな。 この日の為だけに新作描きたいな。テーマどうやってぶつけようかな。構成を考 えるの大好きなのでワクワク。是非会いにいらしてクダサイ☆お待ちしています!



『タマゴよ、みな鳥になれると思うな』
作・演出/横山拓也
CAST/山田かつろう他
お問合せ●ビーム企画
 座長の山田かつろうが大阪芸術大学在学中に劇団を結成し、1996年10月に旗揚げ公演。役者は大阪芸術大学舞台芸術学科出身で、手堅くも個性豊かな芝居で会場を沸かせ、大学卒業時に『トバスアタマ』で第1回大阪演劇祭CAMPUS CUP'99大賞を受賞。関西小劇場にその名を認知された。ブラックな長編とライトな短編集を交互に上演する新しいスタイルを築き、以後、長編、短編の旨味をミックスした作品を発表し続け、自分たちのスタイルを確立。突飛な状況設定を、気の利いたトリックと巧みなウソででっち上げ、鋭くもとっつきやすい会話劇をつくる。
 公演以外でも様々な企画に力を入れており、役者によるDM手配り配達や、餃子を2000個食べる企画、老婆扮装電車乗り込み企画などを行なってきた。梅田の歩道橋で役者陣の「先行前売チケット販売」、24時間待ち続けた「公演ポストカード手渡し待ち合わせ」などは記憶に新しい。
 劇団ホームページは、ブログも利用し、作家・役者のコラムをはじめ、様々な充実した内容でほぼ毎日更新されている。関西小劇場の中でも人気サイトのひとつだ。
●テレビ出演(「パフォーマーin the 小劇場(ABC)」【2002年】、「ゲンキ王(関西)」【2002年】「演劇玉手箱(SUTV)」「パフォーマーin the 小劇場(ABC)」【2004年】などなど)多数。座長の山田かつろうが昼の連続ドラマ「新・命の現場から」(04年3/29〜5/28 TBS-MBS系全国ネット)にレギュラー出演するなど、その知名度を少しずつ上げている。


Big18は神奈川県の県央部で活動しているアマチュアのビッグバンド・ジャズ・オーケストラです。4ビートジャズを中心に様々なジャンルの音楽に挑戦しています。


【日時】2005年10月23日(日) 開場13時 開演13時30分
【場所】厚木市文化会館大ホール(全席自由)http://www02.so-net.ne.jp/~atsu_bun/
【入場料】1800円
【スペシャルゲスト】スリー グレイセス(ジャズ コーラス)
【演奏曲】Dear Old Stockhlm,Doxy,Jumpin'At The Woodside,YYokohama On My Mind,すてきな貴方(Vo),Vaya Con Dios(Vo)、他
【入場券販売】厚木市文化会館、バンドメンバー、ネットにて予約受付中
【ネットご予約申込み】big18@hotmail.co.jp
【お問合せ】http://www.geocities.jp/big18jazz/
秋の休日、午後のひと時を和製アンドリューシスターズと言われたスリーグレイセスさんとスイングまっしぐらのBig18とのコラボをお楽しみください。皆様のご来場をメンバー一同心よりお待ちしております。

 詩から展開する詩と写真の展示です。一行の詩を「テーマ」とし、複数の作家が各自受けたインスピレーションでつくった作品を同時に展示します。
 これは、詩が人にどう伝わっていくのかという興味と、完成された作品をひとつの詩を通して並べることで互いに共鳴しあい、コラボレーションとは違う強みのある空間がうまれるのではないか、ということから始めた企画です。
 イメージは、ジャズのジャムセッション。個人をアピールしながらも他と関わることですばらしい音楽となる。詩でそれをできないだろうか? というものです。
 作家同士の打ち合わせは一切ないので当然予想外の展開となることもあり、そんなハプニングも含めて楽しめるくらいのたしかな作品を生む作家が参加しています。






 syfte.がプロデュースするポエトリーリーディングのイベントです。詩の朗読の合間にDJプレイをはさみ、リラックスしたオープンな雰囲気の中で詩を聞こう、という試み。映像も流れます。
 詩人はカワグチタケシ。DJはyukarhythm。入場料はジュースつき500円。pp[session 4-6]、[neiro]vol.1いずれもセントラルイースト東京・アートイベント内での展示です。
 
■ MY VIEWING ■
私のイベント観覧記

観覧記は、件名「私のイベント観覧記」・イベント名・お名前・メールアドレス・観覧文(約400字以内)を明記し、ルクツゥン編集室までお送り下さい。お待ちしてます。


売込隊ビーム「タマゴよ、みな鳥になれると思うな」
ながしろばんりさん

「売込隊ビーム」、関西若手第二の劇団であるという。第一は知らないし、第一と第二の間におおきな開きがあるかもしれない。いや、そんなこたどうでもいい。面白きゃ何でもいいんだけれども。
 で、面白かった。面白いにもいろいろ有るけれども、この面白さは作りこまれた「面白み」であります。たとえばチャップリンの「独裁者」面白いです。「オペラ座の怪人」いいです。シェイクスピア「ペリクリーズ」いいです。で、売込隊ビームの面白さは、どれでもある。どれでもあるがゆえに、脚本のコアってのはどこだろうと考えてしまう。わかりにくいですね。筆者も書いていて正鵠を得ていないと思う。いいです、仕切りなおします。
 男二人組が出てくる。どうも美学校の先輩と後輩らしくて、先輩の方はそのまま大学の講師になったようで、どうも落ち着いていない。後輩のほうは人懐っこい感じで色々たわいないことを喋っている。フェイドアウトしてどこかの待合室、扉がひとつ。数人の白い服の人々。ずっとヘッドホンでロックを聞いている人、眼帯をしてキャンバスに絵を書いている人、眠っている頭が二つの人(二人一役。衣装が双首になっている)、グローブとミットを持っている人など、色々。どうも出発を待っているらしいが、なかなか状況が動かないことにイライラしている。なんだか頼りない添乗員がくるが、どうも要領を得ない返事をする、が、客のいたずらには真面目に切れたりしてなんとなく骨があるようなないような。で、この添乗員、出発できるのは全員ではないと宣言する。どうやら裏の事情として、上のほうから、自分で「搭乗できない人間を選べ」と云われているらしい。搭乗できないがゆえに一人ずつ消えていく人々。苦しみながらも一人ずつ「消して」いくツアーコンダクター。時折、思い出したかのように先輩後輩のコントが入る。打って変わってシリアスな様相である――と、焦燥や軋轢を観客に見せ付けている分、ラストは否が応にも泣かされる。そう、社会一般で見れば「なんでもない」ことなのだけれども。なんでもない「神秘」なのだけれども。
 売込隊ビームの最大の武器である掛け合いの妙もすばらしいが、今回のゲストアクター、赤星マサノリの演技もものすごい。待合室で散々詰め寄られ、上のほうからは無理難題を突きつけられ、人間として窮地に立たされた身の上の辛さ、そしてラストにおける最後のどんでん返しにおいても、両方のプレッシャーに耐え切ってそれでも「凛」として立つ姿、演出の横山は「この人しかいないと思った」と書いていたが、まさにそのとおりだと思う。DVDなど出るかもしれないので具体的には省くけれども(笑)、そうなんだよ、この人じゃなきゃ駄目なのだよ。それというのも中性的な……おっとゲフンゲフン。少々ネタばれになるが、筆者の記憶によれば先日取材した時よりも設定が若干変更しているように思う。そこで、今回の本来の設定を至極特殊なものにしてしまったために、作品についての毒はずいぶんと薄れてしまっている。これがもし、シチュエーションを基として話が進んでいたとしたらら、かなりの問題作としてマスメディアの俎上に上がったのではないか、などと蛇足的にも考えてしまったのである。
 観劇が終わって涙をぼとぼととこぼしながら、筆者は新宿三越の下でタロイモココナッツミルク黒タピオカ入り虎豆トッピングなどを飲んでおったのじゃが、飲むにつけ、一つ一つのディテールが明確な「鍵」として作品の閉幕から開幕に遡っていく。後になって全てが完成する、作りこみを描ききれる脚本/演出の力量があるし、それを劇団ぐるみで完成させるだけのチームワークをひしひしと感じる劇団であった。

 来春にはまた東京公演があるようなので、それもまた楽しみに待ちたい。
05/11/27


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