第二回名人戦結果発表

















 

 

おめでとうございます!



エントリ 作品 作者 得票
01 痩せ蛙俳句歳時記廉価版 越冬こあら -
02 わたぼこりまみれのカエルあらわれる 兎六 1
03 太陽を見つめた蛙がくしゃみした 駄々 -
04 地に飽ひてかゑる日なたの客となる 宮武赤胡 3
05 蛙鳴くマンホールに耳あててみる ようこさん。 2
06 尋ねゆく遠田の蛙に託す言葉すらなく 沙汰 -
07 利き酒の舌がすつかりべらんめえ お気楽堂 2
8


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推薦作品と感想
感想: 02 わたぼこりまみれのカエルあらわれる
 消去法で。といっても悪い意味ではなくて、一番自然に、嘘無くつくっているなぁという感想です。で、普通のことを書いていても面白くない。ほこりまみれのカエル。縁の下からひょっこり、という図がいいのです。
 でも、もしかするとテレビの裏に落ちたカエルのぬいぐるみかもしれない。それはそれで「あら久しぶり」てなわけで、余剰があります。(宮)
票者: 投句者

感想: 04 地に飽ひてかゑる日なたの客となる
 「春」を最も感じられます。ミニスカートで私は「らんちゃん」をしますのでどなたか「すーちゃん・みきちゃん」をおねがいします。♪もぉすぐは〜るですねえ・・・
票者: 投句者

感想:  私以外全員「蛙」だった……やっぱり春だしねぇ。

■痩せ蛙俳句歳時記廉価版
ずるい。「何も言わない」俳句の醍醐味を良く分かっている。
廉価版だし痩せ蛙と呼応しているようだし……でも「あめんぼう」でも「冬の蝿」でも一応俳句になるしなぁ。
■わたぼこりまみれのカエルあらわれる
わたぼこりっていうと普通室内、ということは、箪笥の裏から蛙?
あ、納屋の奥ってこともあるか。いずれにせよ、蛙っぽくないわたぼこりが面白い。
■太陽を見つめた蛙がくしゃみした
うーん、かわいらしいが俳句として面白くない。
■地に飽ひてかゑる日なたの客となる
景は好きなんだけど、仮名間違い二つはいただけない。
■蛙鳴くマンホールに耳あててみる
マンホールの下から蛙の鳴き声、でもいいが、蛙鳴く/で切れているとしてただただ春のマンホールに耳を当てている、と読む方が面白い。春だしねぇヘンな人出てくるよねぇ。
■尋ねゆく遠田の蛙に託す言葉すらなく
うーん、うーん、スミマセン、自由律俳句はどう評していいか分からない。
季語に別のルビをふるのはどうだろう?

ということで、廉価版とわたぼこりとマンホールで迷った挙句、一番春らしい句に一票。
(楽)
票者: 投句者

感想: 04 地に飽ひてかゑる日なたの客となる
しっくりとくる俳句だった。
票者: 投句者

感想: 07 利き酒の舌がすつかりべらんめえ
 もうなんか「つ」の辺りから大分いい調子になってる感が溢れてて、面白かったです。
票者: 投句者

感想: 05 蛙鳴くマンホールに耳あててみる

比喩なのか、そのままのか迷ったけど、
あけるのでもなく、なにをするのでもなく、
ただ、耳をあてるのがいいなと思いました。
票者: 投句者

感想: 02 わたぼこりまみれのカエルあらわれる、と04 地に飽ひてかゑる日なたの客となる、の二つで悩んだ。「日なたの客」というところがすごく擬人的で好きだったので04に決めた。02もユーモラスで可愛くって好きなのだが。
票者: その他のQBOOKS作者

感想: 07 利き酒の舌がすつかりべらんめえ
 題を上手く料理できている。
 酒呑み、楽しそうでいいですね。

 題詠、難しかったです。でも、おもしろかった。
 またやってください。
票者: 投句者