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第87回平成の俳句バトル結果 |
作品 | 作者 | 得票 | ||
帰宅してまだ空白し夏至の夕 |
ごんぱち
| 2 | ||
悲しみをこらえて夕餉の南瓜煮る |
はなもとあお
| 2 | ||
アスファルトわさわさ横切る毛虫かな |
ごんぱち
| 1 | ||
今は無きあの日の雷鳴居間で聴く |
はなもとあお
| 1 | ||
梅雨雲やシャッターが二度降りて来る |
石川順一
| 1 | ||
迷い子の足を支えるよサンダル |
はなもとあお
| 1 | ||
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最多得票数が最多得票作品数以下であった為、当バトルを無効試合と致します 掲載ミス等ございましたらご連絡下さい。 | ||||
推薦作品と感想 | ||||
推薦作品:帰宅してまだ空白し夏至の夕 推薦理由: 「まだ空白し」に俳味を感じました。「空白」の私。自然との感応、あるいは交感が異常に発達して居る時ではないでしょうか。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:帰宅してまだ空白し夏至の夕 推薦理由:きれい。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:悲しみをこらえて夕餉の南瓜煮る 推薦理由:悲しくっても辛くても悔しくても腹は減る。 うまいかどうかはともかくとして。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:悲しみをこらえて夕餉の南瓜煮る 推薦理由: うーむ。あまり感情をストレートに出されると興ざめな事が多いのですが、まあ詠み方にも依ると思います。その点この俳句では極めて普通の状況に普通では終わらせたくないと言う作者の強烈な文芸志向を読みとる事が出来たのが評価出来た原因です。つまり感情と状況が自然に繋がって居て、余計な意味づけが施されて居ない。そこに却って「悲しみ」に打ち勝つ人間の強い意思を観取(見て取る)事が出来たのです。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:今は無きあの日の雷鳴居間で聴く 推薦理由:雷鳴とその後の豪雨は古い記憶によく出て来る気がする。学生時代は、自転車で突っ走ってよく雨に打たれたっけな。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:梅雨雲やシャッターが二度降りて来る 推薦理由:雲の厚さを詠んだか、夜の帳を一枚に数えたか。 梅雨の雷雲で暗くなった時って、ワクワクする。あれはなんでだろう。夜が好きなのか? 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:アスファルトわさわさ横切る毛虫かな 推薦理由:わさわさ。 登録:このバトルの参加作者 推薦作品:迷い子の足を支えるよサンダル 推薦理由: この句は「迷い子の」「足を支える」「よサンダル」と形式的に575に区切って行くと最後の75の句跨りが面白いと思いました。ユーモラスに「予算だる」いなあと穿った読み方もして見ました。勿論普通の読み方で読んでも味が有る俳句だと思いました。「迷い子」の不安定な心持を力強く「支える」「サンダル」。物と人との良質な関係が垣間見える良質な俳句だと思いました。 登録:このバトルの参加作者 |