第32回平成の俳句バトル結果

おめでとうございます!

ぶらついて蜻蛉が飛べば田の辺り 兎六
 QBOOKS規定により、該当者無しといたします。
 QBOOKS規定により、該当者無しといたします。
以上の句が特選とされました! おめでとうございます!

エントリ 作品 詠者 得票 備考
02 ぶらついて蜻蛉が飛べば田の辺り 兎六 3
05 夏の夜の底の傾く車体かな 兎六 2
06 秋口の水に溶かさんネッツカフェ 越冬こあら
07 台風がグラン・フェッテで過ぎてゆく お気楽堂
09 秋暑し特に左手薬指 越冬こあら
10 公園をはしごして読む残暑かな 兎六
11 打ち尽くし雷雨呼びたる花火かな ガビ
12 寝言とは知らず麦茶を運びけり お気楽堂
18 猫の目のひたと夏草みつめをり お気楽堂
14 「もう秋です」テレビの声に振り向かず 越冬こあら 1
16 豚ばかり畜舎につめて夏日かな 3 失格
08 愛すれば子は大薔薇をくびりけり 1 失格
13 夜濯す何てことなき顔すなり 1 失格
5*5


 感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。

最近の参加数の低下、得票数の定価から、天地人が揃いにくい状況があります。
当然参加人数が増えることが望ましいのですが、場合によっては投票方法など変更あるかもしれません。以上予告。
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推薦作品と感想
感想: 06 秋口の水に溶かさんネッツカフェ
秋は水の冷たさから
07 台風がグラン・フェッテで過ぎてゆく
くるくる回りながら、いろんなものを蹴飛ばして
08 愛すれば子は大薔薇をくびりけり
そうして手に入れたものがしおれていくのも、覚えていくのですね
09 秋暑し特に左手薬指
危険なバカンス(空白)のせいでしょうか…
18 猫の目のひたと夏草みつめをり
猫の瞳は夏草と青空を映して透き通っている
選者: 当バトル参加作者

感想: 02 ぶらついて蜻蛉が飛べば田の辺り
 ときどきいますね、ぶらついてる奴が。

05 夏の夜の底の傾く車体かな
 「車体の底」と「夜の底」、二通り読めると思いますが、「夜の底」で頂きました。夏の夜って、底がありそうです。

10 公園をはしごして読む残暑かな
 暑い。

12 寝言とは知らず麦茶を運びけり
 「そんな奴はいない」とツッコミたくなります。

16 豚ばかり畜舎につめて夏日かな
 暑い。
選者: 当バトル参加作者

感想: 06 秋口の水に溶かさんネッツカフェ
 今は秋なんだ!! という主張を感じます。
 そう、暑くても真夏日でも秋なんです。
07 台風がグラン・フェッテで過ぎてゆく
 巨大バレリーナ、日本縦断! そんな絵がはっきり浮かびました。素敵です。
11 打ち尽くし雷雨呼びたる花火かな
 花火と雷雨の不思議な因果関係。説得力がありました。
16 豚ばかり畜舎につめて夏日かな
 畜舎にいろんな動物が雑居しているほうが珍しい気がするのですが、同じ生き物ばかり一箇所に詰め込まれるって、やっぱり暑苦しいことですよね。
 夏日かなとさらっと受けていることで、豚の暑苦しさが昇華されて爽やかで良いです。
夏の季節の本意は「涼しさ」らしいですが、そういう感じの一句。
18 猫の目のひたと夏草みつめをり
 猫の澄んだ瞳。何を狙っているのかしら。
 これも涼しい。
選者: 当バトル参加作者

感想: 02 ぶらついて蜻蛉が飛べば田の辺り
 いいですね、近頃はこういう景色がだんだん減っています。

05 夏の夜の底の傾く車体かな
 ん〜?夏の夜には色々起こりそうですが……事故?

09 秋暑し特に左手薬指
 「秋暑し」なんですね、えーと……ご愁傷様です。

11 打ち尽くし雷雨呼びたる花火かな
 今年は花火が中止になったところもあったから。最後まで見られたってことで、よかっ
たね。

14 「もう秋です」テレビの声に振り向かず
 そうね、まだまだ残暑のうちはね。
選者: 当バトル参加作者

感想: 夏の処し方に話題が集まって、はっきりした句が多くよかったです。
02 ぶらついて蜻蛉が飛べば田の辺り
 次のメスにあうまでの、手持ち無沙汰の時間。
10 公園をはしごして読む残暑かな
 公園のはしごが不思議なイリュージョンになっている。
12 寝言とは知らず麦茶を運びけり
 これは、人の関係がわかるいい句です。
13 夜濯す何てことなき顔すなり
 「夜濯す」が文字以上のイマジネーションを呼び起こします。
16 豚ばかり畜舎につめて夏日かな
 暑い。とにかく暑くて、旺盛で、たまらない濃度。句だけで息が切れる。すばらしい。
(宮)
選者: 当バトル参加作者

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