第23回平成の俳句バトル結果

おめでとうございます!

煮詰まった目線の先に犬の尻
セーターのほつれは君の不在なり
焼芋をふたつに割って仲直り
ようこさん。
宮武赤胡
お気楽堂
 該当作者多数につき、QBOOKS規定により選なしといたします。
 該当作者多数につき、QBOOKS規定により選なしといたします。
以上の句が特選とされました! おめでとうございます!

エントリ 作品 作者 得票 備考
11 煮詰まった目線の先に犬の尻 ようこさん。 4
19 セーターのほつれは君の不在なり 宮武赤胡 4
21 焼芋をふたつに割って仲直り お気楽堂 4
04 乗客も皆舟漕ぐや小春凪 越冬こあら 3
06 木枯らしの吹いて毛糸を解くやう 宮武赤胡 3
09 うすらひを先に割られて大喧嘩 沙汰 3
24 魂のほつれ繕う神の留守 お気楽堂 3
25 ポインセチア終電の着くまで一人 兎六 3
01 立冬の時計ローマン文字並べ 越冬こあら 2
03 秋深し飯炊いてなほ盛ってなほ 宮武赤胡 2
13 重ねたる唇の荒れに秋を知る 青野岬 2
16 特売の芋握りしめ竿想う 青野岬 2
17 息を吐きシュシュポポシュシュポポ進む朝 沙汰 2
05 赤き山紅葉の赤き照る光 1 →失格
07 暗き朝ただ初霜を踏みつぶす 沙汰 1
22 セーターを引っぱり出せば虫食いが お気楽堂 1
5*8=40


 感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。

推薦作品と感想
感想: 01 立冬の時計ローマン文字並べ
 ローマン文字と立冬の組み合わせがいいです。
 レンガ造りの時計台を想像しました。

04 乗客も皆舟漕ぐや小春凪
 乗客がみんな舟こいでいる光景。コミカルです。
 ここで「も」ということは、乗客と一緒に舟をこいでいるのは、太陽や魚や木々なのでしょう。

11 煮詰まった目線の先に犬の尻
 無季なのですが、煮詰まった目線の人がなにを考えているのか、気になってしかたありません。
 犬の尻から何か考えているのか、目は空いているけれど犬の尻なんて見えていないのか。
 ともあれ、<犬の尻>に煮詰まった感の出ている句だと思います。

21 焼芋をふたつに割って仲直り
 ありがちな光景ですが、無駄がありませんね。
 焼き芋をふたつに割ったからといって仲直りはできない。だから、仲直りの証です。
 ああ、もしかすると焼き芋ができるまでの間に喧嘩して仲直りしたのかもしれない。ほほえましい冬の、暖かさ。

24 魂のほつれ繕う神の留守
 魂もほつれるのですか。それをもくもくと繕う。
 意識の整理、自分の確認。寒くなる季節に備えて、必要なことなのでしょう。
選者: 当バトル参加作者

感想: 06 木枯らしの吹いて毛糸を解くやう
 作者が何をもって「毛糸を解くやう」だと述べているのかわからないが、そういう思いも含めて「毛糸を解くやう」に解明されていくと、更に外側から述べられているようで、句としてはとても面白いと思った。

11 煮詰まった目線の先に犬の尻
 あまり「目線の先に」あってほしくないが、そう思うとポツネンとあったりする「尻」、それも「犬の」。

19 セーターのほつれは君の不在なり
 ほつれと不在、なぜか納得。そういう関係なんですね。

21 焼芋をふたつに割って仲直り
 このストレート、タマリマセン。

25 ポインセチア終電の着くまで一人
 プロローグ? エピローグ?? ドラマを感じました。
選者: 当バトル参加作者

感想: 03 秋深し飯炊いてなほ盛ってなほ
 どうして秋ってこんなにも、お腹がすくのでしょう。
 「もう少しだけ」と、際限がない。

04 乗客も皆舟漕ぐや小春凪
 船を漕ぎつつ、ふと顔を上げてまわりを見回す。
 皆、同じように船を漕いでいて安堵する。のどかでいいな〜。

09 うすらひを先に割られて大喧嘩
 この句を読んで、子供の頃の冬の朝を思い出しました。

19 セーターのほつれは君の不在なり
 いつもなら「ほつれ」も「穴あき」もすぐに直してくれるのに、今はそのひとがいない。一年ぶりに出したセーターの「ほつれ」が、やけに寂しく感じられる初冬……。

21 焼芋をふたつに割って仲直り
 「氷を先に割った」と大喧嘩していたふたりも、あったかな焼き芋で仲直り♪気持ちがほくほくしました。

                              (岬)
選者: 当バトル参加作者

感想: 04 乗客も皆舟漕ぐや小春凪
  ぽかぽか、のんびり、いい気持ち。
09 うすらひを先に割られて大喧嘩
  子供の頃は先を争って水溜りを割って歩きました。
11 煮詰まった目線の先に犬の尻
  期せずして隣り合った10の自暴自棄と両方いいなと思ったが、犬の尻の肩すかし度に一票。
16 特売の芋握りしめ竿想う
  お姉さま!コレを出されたら採るしかありません^^;
25 ポインセチア終電の着くまで一人
  クリスマスシーズンのポインセチア、案外孤独を詠う短歌・俳句に合うなぁと近頃思います。
  にぎやかな周囲との対比になるからかな。
選者: 当バトル参加作者

感想: 01 立冬の時計ローマン文字並べ
 ローマン文字の硬さが冬。いい共振です。
11 煮詰まった目線の先に犬の尻
 もう、なんか垂れてるんです。まるいものが二つ。がっくり。
16 特売の芋握りしめ竿想う
 時を同じくしてこっちは煮詰まってません。脂ぎってます。ぎらぎら。
24 魂のほつれ繕う神の留守
 これはウルトラC。誰かやってそうで、そうそうやってない技法。感服。
25 ポインセチア終電の着くまで一人
 終電のつくまで一人の環境。そこからドラマが広がります。終電の中央線なんか、もう、修羅場です。目も当てられない!(宮)
選者: 当バトルの参加作者

感想: 03 秋深し飯炊いてなほ盛ってなほ
 まことにまことにあたたかな湯気といいかおり食欲の秋何を食べてもおいしいです。
06 木枯らしの吹いて毛糸を解くやう
 同じ景色を見たことがあるような共感をおぼえます
17 息を吐きシュシュポポシュシュポポ進む朝
 この句を「子供」で思うとつまらないのだけど「出勤の中年サラリーマンめがね膝丈コート着用」で思ったら・・・かなり面白かったので投票します。

19 セーターのほつれは君の不在なり
 そうなんです。よい気づきができました。自分でもやろうね繕い物。

24 魂のほつれ繕う神の留守
 そうなんです。魂のメンテナンスは各々の任務です。まあ神様のおられる月にもほころびたら繕いましよう。
選者: 当バトル参加作者

感想: 07 暗き朝ただ初霜を踏みつぶす
最初に足跡、遊びの鉄則ですね、らくがきみたい?
09 うすらひを先に割られて大喧嘩
折角収まったのに、なのか、楽しみにしてた氷割なのか
13 重ねたる唇の荒れに秋を知る
素直に肌荒れ、思いやりが減ったのか
17 息を吐きシュシュポポシュシュポポ進む朝
字が多いのがせわしなくて良いですね最後のポは、無くても良いですか
19 セーターのほつれは君の不在なり
心のほつれ君の不在なりですね
選者: 当バトル参加作者

感想: 05 赤き山紅葉の赤き照る光
 赤の繰り返しが印象を強めます。
06 木枯らしの吹いて毛糸を解くやう
 解くようにどうなったのでしょう。やはり、二人の間は離れてしまったのでしょうか。
13 重ねたる唇の荒れに秋を知る
 甘酸っぱいようで、どこか寂しさも感じられます。
21 焼芋をふたつに割って仲直り
 ほほえましくってよいです。仲直りしたいときには、かすかなきかっけがほしいですよね。
22 セーターを引っぱり出せば虫食いが
 物悲しい。セーターを思い出も読み替えてしまいそう。

今回は、季節感を感じる物を中心に。
選者: 当バトル参加作者

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