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うちゅーじん1世 ラリコ 走る事務員 Tsu-Yo ドゥ  【感想票】 【結果発表】



夏が終わって、秋。
うちゅーじん1世

夏が終わって、秋。

終わった。
暑い夏が。暑かった夏が。

次からは秋が始まる。
しみじみと和み、
どこかせつない、秋が始まる。



今までの熱い恋はやめよう。
相手をひたすら思い、
自分をひたすら思ってもらう、
夏のようなただ熱い恋はもうやめよう。

これからは、
お互いを思いやり、
太い絆をきづき、
深い愛を注ぎ、注いでもらう。
そんな、
大人で深く、
意味のある恋にしよう。

夏のような子供みたいな恋は終わりにして、
秋のような大人の恋を、
始めよう。





ふうせん
ラリコ

ふわふわと浮気者で
すぐに割れてしまいそうなほど繊細で
君はまるで風船みたい

だから僕がヒモを持っていてあげる
飛んでいかないように
いろんなものから守ってあげられるように

なんてキザなこと言ってるけど
君に伝えたいだけなんだ

ダイスキだよ
ねぇ
結婚しよう





病む
走る事務員

忘れそうになった
と思う
この感情を
言葉にするのが難しい

みえないものが 見え
聞えないものが 聞え
そこで物事は
いつだって成立してた

考えてる事が漏れる
唇の隙間から するりと
栓があれば
とっくの昔にしてる


時々、忘れそうになる
目の前の現実が
本当に『現実』なのか
いつだって不安なのだ

口癖をうまく消せない
この体に染み付いた
今確かに生き続てる病巣


私には、消せる訳が無い





水色について
Tsu-Yo

*
澄んでいく記憶の端から
水色の汽車が走り出します
ため息や欠伸といった
水によく似たものたちを
揺れる貨車に詰め込んで
透きとおる空の下
滑らかなレールの上
どこまでも
どこまでも
水色の汽車は走っていきます
悲しくないときでも
涙は流れるようです


*
小さな女の子が
水色の目覚まし時計を
右の耳にあてています
長い針と短い針が
ゆっくり
ゆっくりと
廻る場所で
秒針だけが人間みたいです
水色の目覚まし時計からは
小さい生き物の
心臓の音がしました


*
今年も水色の巣箱に
ツバメが帰って来ます
あるいはもう
帰ってきている
かもしれません
ぽかん
と口を開けて
男の子が空を見上げています
その空にも
ぽかん
と大きな穴が開いています
お父さんが
鳥の骨はとても軽いのだ
と教えてくれました
よかった
還るところがあって


*
心とはなにか
そんな有りふれた問いに
あなたは
なんと答えるでしょうか
わたしは
水色のなにかだと答えます
大切ななにかを思い出した
と言うときの
なにか
としか呼ぶことができないもの





あき
ドゥ

もうすでにあきがきてしまったのでおしまい




【感想票】

●走る事務員さんに一票です。
三連目にリアルな痛みがあって、
それを詩にする必然性を感じることができました。


●Tsu-Yoさんに一票です
いろんな水色についての表現と、
なにか という答えで終わらせているのが気に入りました。
……意味わかりますかね


●Tsu-Yoさん「水色について」に投票します。


●Tsu-Yoさん
読んだ瞬間から引き込まれる水色のある風景には、遠く及ばないです。


●Tsu-Yoさん
水色から、さまざまな情景が浮かんできて、とてもステキだと思いました。


●Tsu-Yoさんに一票。
走る事務員さんの「口癖をうまく消せない」の切実さにも引かれたのですが、
心地よさと「なにか」をモノゴトに託していて、手がかりのある感じから「水色について」を選びました。


●走る事務員さんに一票。難しいテーマながら、しっかりとしている感があったので。


●Tsu-Yoさんに一票!



【結果発表】

●得票結果
Tsu-Yo作『水色について』――6票
走る事務員作『病む』――2票

第1回詩人バトル・チャンピオンはTsu-Yoさんに決定です。
おめでとうございます!

※注)作者名が異なるところがある場合、ニックネームを自由にいつでも変えて使用できるというミクシィの特性によるものです。



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