詩人バトル掲示板

誹謗中傷、公序良俗・法令に反するもの
また、金銭授受が発生する契約、取引、またはその宣伝等を固く禁じます。
それらは告知無く削除します。


[記事表示に戻る] [ツリートップの表示に戻る]

◇┳詩を書くことの目的-投稿者:日向さち(11/21-22:57)No.3687
 ┣┳味わいましたです-投稿者:マニエリストQ(11/22-03:30)No.3688
 ┃┗━Re:味わいましたです-投稿者:日向さち(11/23-00:20)No.3692
 ┣┳Re:詩を書くことの目的-投稿者:檸檬(11/22-14:55)No.3690
 ┃┗━Re:詩を書くことの目的-投稿者:日向さち(11/23-00:43)No.3693
 ┣━Re:詩を書くことの目的-投稿者:日向さち(11/23-00:16)No.3691
 ┗━小説を書くことの目的と、詩を書くことの目的-投稿者:うなぎ(11/24-03:07)No.3699


トップに戻る
3687詩を書くことの目的日向さち E-mail URL11/21-22:57

深sachi改め、日向さちです。
長野文学賞の結果が発表されたのですが、その選評から一部抜粋してみました。
入沢康夫氏(詩人)が書かれたものです。

詩を書くことの目的は、「感動や感情を叙述したり説明したりすること」にあるのではなくて、「感動や感情を呼び起こすこと」にある。
(中略)
萩原朔太郎は『月に吠える』の序の中で「私の詩の読者にのぞむ所は、詩の表面に表れた概念や〈ことがら〉ではなくして、内部の核心である感情そのものに感触してもらいたいことである」と言っている。また、すぐれた抒情詩はみな「理屈や言葉で説明することの出来ない一種の美感」を伴っているとも、言っている。これらの言葉を、詩を書こうとする人々は、よくよく味わってみてほしい。

注)最後の一文の、これら、とは萩原朔太郎氏の言葉のことであり、中略以前の文章とは関係ありません。

トップに戻る
3688味わいましたですマニエリストQ E-mail 11/22-03:30
記事番号3687へのコメント
> 「感動や感情を呼び起こすこと」にある。

そうだよね。

> 「私の詩の読者にのぞむ所は、詩の表面に表れた概念や〈ことがら〉ではなくして、内部の核心である感情そのものに感触してもらいたいことである」

ではわたしの感情は? まずやっぱり自分の感動や感情を探さなくちゃならんな。う〜む。

トップに戻る
3692Re:味わいましたです日向さち E-mail URL11/23-00:20
記事番号3688へのコメント
> > 「私の詩の読者にのぞむ所は、詩の表面に表れた概念や〈ことがら〉ではなくして、内部の核心である感情そのものに感触してもらいたいことである」
>
> ではわたしの感情は? まずやっぱり自分の感動や感情を探さなくちゃならんな。う〜む。

私の場合、頭の中で整理がつかない状態で書いてて、書くことで整理されて、自分がどう思っているのか、分かることがあります。

トップに戻る
3690Re:詩を書くことの目的檸檬 11/22-14:55
記事番号3687へのコメント
さちさん、こんにちは。
詩について、またひとつ視点が増えました。

> 詩を書くことの目的は、「感動や感情を叙述したり説明したりすること」にあるのではなくて、「感動や感情を呼び起こすこと」にある。

これって作品で語るな、説明するな、言葉で感動や感情を湧かしてみろ、
ってことなのかなぁ?

先日、田口ランディさんという作家の対談記事を読んだのですが、
その人が、ずっと他人の目を気にしてウケル作品を書こうとしていた、
けど、そうじゃない、自分の書きたいことを書いていいんだ、他人の
目ばかり気にするのはやめよう、評価をもらうために書くのはやめよう、
って思って書いたら、なぜかそれが評価されたというのを読んで。

結局、作品を書くのにはふたつの視点(自分と読み手)を気にしながら
自分の書きたいように、描けるように、読んでもらう人に
描いた内容が伝わる様にしながら作っていくしかない、という気もする。
さちさんが引用してくれた文章でいくと
「説明したりする」というのは、自己満足、自己吐露(自分の視点)
「呼び起こす」というのが”詩”としての作品   (他者の視点)
ってことになるのではないのかなぁと。
その折り合いが難しいんだよね。作品なんて結局”らしさ”が売りの
ところもあるから。

そんなことを思ったのでした。
ああ、またしてもタイムリミット。
それでは。


トップに戻る
3693Re:詩を書くことの目的日向さち E-mail URL11/23-00:43
記事番号3690へのコメント
> 詩について、またひとつ視点が増えました。

私もです。

> これって作品で語るな、説明するな、言葉で感動や感情を湧かしてみろ、
> ってことなのかなぁ?

そうでしょうね。
「愛しい」「切ない」みたいに書いてしまえば一方的な押し付けになってしまいますが、読み手の気持ちの中から感動や感情が湧いてくるのが詩なんですねー。
今まで漠然と考えていたことを、プロの方が簡潔に語ってくださると、改めて考えさせられます。

> 先日、田口ランディさんという作家の対談記事を読んだのですが、
> その人が、ずっと他人の目を気にしてウケル作品を書こうとしていた、
> けど、そうじゃない、自分の書きたいことを書いていいんだ、他人の
> 目ばかり気にするのはやめよう、評価をもらうために書くのはやめよう、
> って思って書いたら、なぜかそれが評価されたというのを読んで。

私もウケようという考えが強かったのですが、周りから注意されることが何度かありまして。
ああ、そうだよなぁって思います。
でも、私は何を書きたいのか分からないまま、書くために書いているようなところがあります。
何を書きたいのか、じっくり考えることも必要ですね。

> ああ、またしてもタイムリミット。
> それでは。

毎日大変なんでしょうね。お疲れ様です。
私も、そろそろ寝ます〜。

トップに戻る
3691Re:詩を書くことの目的日向さち E-mail URL11/23-00:16
記事番号3687へのコメント
> 詩を書くことの目的は、「感動や感情を叙述したり説明したりすること」にあるのではなくて、「感動や感情を呼び起こすこと」にある。

呼び起こす、ってのは確かにそうなんですけど、何だろ、微妙に今までの私の考え方と違うような。
この言葉でしばらく考えてしまったのでした。
ちょっとした発見って感じです。

> 「理屈や言葉で説明することの出来ない」

説明出来ないことを説明しようとする矛盾が楽しいですよね。
そこをどう表現するのか――。難しいですけど。

トップに戻る
3699小説を書くことの目的と、詩を書くことの目的うなぎ E-mail URL11/24-03:07
記事番号3687へのコメント
> 詩を書くことの目的は、「感動や感情を叙述したり説明したりすること」にあるのではなくて、「感動や感情を呼び起こすこと」にある。

前者は小説で後者は詩なんじゃないかな。
先日飲み屋で友人と話してたんだけど、「文章はノンフィクションっぽいフィクションと、フィクションっぽいノンフィクションに分かれる」などと話してました。
つまり想像の世界やストーリーを本当にある話っぽく説明したり解説したりして説得力を与えるのが小説書きの仕事で、現実の自分や自分を取り巻く世界を幻想的に、または抽象的に書くのが詩人の仕事であると。
もちろんその境界線は曖昧で詩っぽい小説とか小説っぽい詩なんかもあるわけだけど。
ただ、ノンフィクションっぽいノンフィクションと、フィクションっぽいフィクションは面白くないという結論に至りました。
リアリティと抽象のお話。

以前別の友人に、今私の書いている小説について、「それを読ませて読者を笑わせたいのか泣かせたいのか、どういう感情を引き起こさせようとしてるのか明確にしろ」と言われて答えに窮したことがあります。
やはり伝えたいテーマがあってそれを物語を通して伝えるのが小説であって、読者の感情を喚起させるのってのは、小説ではなく詩なんじゃないかなと。